2023年6月、Xiaomi(シャオミ・中国)は『Xiaomi Civi 3』のディズニー100周年限定版を中国において発表した。
MediaTek Dimensity 8200-Ultraを搭載したハイエンドスマートフォン『Xiaomi Civi 3』をベースに、背面に大きくミッキーマウスがデザインされており、通常版にない鮮やかな赤色と金色の縁取りが施された特別使用モデルとなっている。
今回、提携先より『Xiaomi Civi 3 Disney100 Edition』(12GB RAM + 512GBストレージモデル)を提供していただいたので、実際に使用した感想を基にレビューしていきたいと思う。
ブランド | Xiaomi |
モデル名 | Xiaomi Civi 3 Disney100 Edition |
ディスプレイサイズ | 6.55インチ |
解像度 | 2400 x 1080 (FHD+) OLED |
リフレッシュレート | 最高120Hz |
OS | MIUI 14(Android 13ベース) |
CPU(SoC) | MediaTek Dimensity 8200-Ultra |
RAM | 12GB / 16GB LPDDR5X |
ストレージ | 256GB / 512GB / 1TB UFS 3.1 |
SIMカード | デュアル nanoSIM対応 |
マイクロSDカード | 非対応 |
搭載カメラ | フロント:32MP広角 + 32MP超広角 リア:3眼(50MPメインカメラ + 8MP超広角 + 2MPマクロ) |
生体認証 | 画面内指紋認証・顔認証 |
バッテリー容量 | 4,500mAh(67W急速充電対応) |
対応通信規格 | Bluetooth 5.3 Wifi 6 NFC GPS |
対応バンド | 5G: n1/n3/n5/n8/n28a/n38/n41/n77/n78 4G: FDD-LTE: B1/B3/B4/B5/B8/B18/B19/B26 TDD-LTE: B34/B38/B39/B40/B41/B42 3G: WCDMA: B1/B4/B5/B6/B8/B19; CDMA EVDO: BC0 2G: GSM: B3/B5/B8; CDMA 1X: BC0 |
本体サイズ | 158.75 × 71.7 × 7.56mm |
本体重量 | 約173.5g |
『Xiaomi Civi 3 Disney100 Edition』は、ハイエンドスマートフォン『Xiaomi Civi 3』をベースに、背面に大きくミッキーマウスがデザインされており、通常版にない鮮やかな赤色と金色の縁取りが施された特別使用モデルだ。
▼通常版にない鮮やかな赤色と金色の縁取りがされている。
少し落ち着いた黒色と赤色のケースも付属。ステッカーやSIMピンも特別デザインで、ミッキーマウスファンにはたまらない一品だ。
なお、ホーム画面のアイコンや充電を始めた時のアニメーションなども、ミッキーマウスをモチーフとしたデザインになっている。
ベースとなっている「Xiaomi Civi 3」は自撮り特化型のスマホだ。
フロントカメラでもついに4Kに対応し、VLOGなどフロントカメラでの動画撮影がより高精細にできるようになっている。
78°と100°の広角カメラを搭載しているためグループでの自撮り撮影もこなせる。
背面カメラはSONY IMX800を搭載しており、OIS 光学式手ぶれ補正で手ぶれの少ない撮影が可能だ。
CPU(SoC)にはMediaTek Dimensity 8200-Ultraを搭載。12GB / 16GB LPDDR5Xと併せて、大抵の作業をスムーズにこなせる高スペック構成となっている。
性能を強化しつつも重さは173.5gと軽量。7.56mmと薄めで横幅も71.7mmなので、持って使う際の負担が減るだろう。
バッテリー容量は4500mAhであり、67Wで急速充電可能。
120Hzリフレッシュレート対応のディスプレイを搭載。全面の輝度は最大1200nits、ピーク輝度で1500nitsと、ミドルレンジとしてはかなり明るめで屋外でも見やすくなっている。また1920Hz PWM調光により、目の負担も抑えてくれる。
製品本体および付属品
▼外箱の様子。ミッキーがプリントされた可愛らしいデザイン。
▼内容物一覧をすべて取り出した様子
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- スマートフォン本体
- USB Type-Cケーブル
- 電源アダプタ
- ユーザーマニュアル
- カードスロット開閉用ピン
- スマホケース
- ミッキーシール
▼カードスロット開閉用ピンも、ミッキーの形になっている。
▼スマホ本体の外観。158.75 × 71.7 × 7.56mm、 約173.5gの筐体サイズ。
▼前面中央には32MP広角 + 32MP超広角のフロントカメラを内蔵。
▼背面の様子。
▼背面には50MPメインカメラ + 8MP超広角 + 2MPマクロカメラを搭載。
▼持ち運びに適したサイズ感と重量。
▼ミッキーが大きくプリントされている。
▼高級感を感じる質感。指紋などの汚れも付着しづらい。
▼金色の縁取りが施されている点にも高級感がある。
▼厚みは7.56mmと薄く、ポケット等に入れて持ち運んでも支障にならないだろう。
続いて、インターフェースについて見ていく。
▼上部の様子。Dolby Atmosの印字が見受けられる。
▼下部の様子。カードスロット、Type-Cポート、スピーカーが内蔵。
▼付属のピンを用いてスロットを開き、デュアルnanoSIMカードの挿入が可能だ。
▼右側面の様子。電源ボタン、音量調節ボタンが搭載。
▼左側面の様子。
高精度な指紋認証
本製品は画面内指紋認証に対応している。
複数の認証方法を選択できる点は嬉しい。指紋認証精度は高く、パッとかざすだけでストレスなくスピーディにロック解除できる。
▼ロック解除の様子。
専用ケースが付属
本製品には専用ケースが付属している。
▼実際に装着した様子。
ケースの品質は良好。そのままメインケースとしても十分に利用できるだろう。ミッキーがプリントされている点もカワイイ。
AnTuTuベンチマークテスト
本機について、スマホ・タブレット端末の性能を測ることのできる『AnTuTuベンチマークテスト』を実施してみた。
▼Android端末におけるAnTuTuベンチマークテストの実施方法はコチラを参照
-
Android端末でAnTuTuベンチマークテストを行う超簡単な方法(2023年時点)
スマートフォン・タブレットなどのモバイル端末のスペック(スコア)を計測することのできるツールとして、『AnTuTu Benchmark』(アンツツ ベンチマーク)というものがあります。 AnTuTuと ...
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結果として、約97万点のスコアを記録することが出来た。
ウェブサイト閲覧や動画視聴はもちろん、『原神』を含めた激重ゲームアプリでも問題なく快適に遊ぶことのできる、ハイエンドモデルと言っても差支えのないスコアだ。価格相応のパフォーマンスを実現出来ていると言える。本格的なゲーミング用のスマホを探している方にもオススメできるモデルである。
それでは以下から、実際に使用した感想について紹介していく。
日本語に非対応
本製品はOSに「MIUI 14」を採用している。Android 13ベースではあるが、言語は英語・中国語およびアラビア語?のみ選択可能であった。
現時点で日本語対応バージョンはリリースされていないので注意したい。
FHD+・120Hzの美しく滑らかな薄ベゼルディスプレイ
本機のディスプレイは2400 x 1080(FHD+)解像度、最高120Hzの高リフレッシュレートに対応しており、美しく滑らかな映像を楽しむことが可能だ。
▼リフレッシュレートは設定アプリより切り替えることが出来る。
▼ホーム画面はミッキーモチーフのユニークなデザインとなっている。
▼ホーム画面のインターフェースデザイン
エッジディスプレイを採用しており、縁いっぱいまで映像が広がる。
▼高解像度でぃすぷれいのおかげで、細かい文字まで明瞭に表示され見やすい。ページスクロールもなめらかで心地よい。
最高120Hzの高リフレッシュレートで描画される映像は実に滑らかで、ストレスなく操作できる。
▼発色もカラフルで美しい。
ほぼ全ての作業をスムーズにこなせる性能
本機のパフォーマンスを確認すべく、ウェブサイト閲覧時・動画視聴時の動作について検証した。
ウェブブラウジングは基本的に快適であり、画像が多めのサイトや、処理の重いサイトであっても スムーズに閲覧することが出来た。
▼ほとんどのウェブサイトが一瞬で表示される。
また、YouTubeやネットフリックスなどの動画サイトを閲覧した場合においても、スピーディかつ滑らかな動画再生が可能であった。
▼最高画質の美しい映像を、スムーズに視聴することが出来る。
▼発色も良好。実写からアニメまで、満足度の高い映像体験が可能だ。
優れたサウンド品質
本機のステレオスピーカーについて、音質を確認してみた。
本製品ではDolby Atmos対応スピーカーによる高音質な音楽を楽しめる。
音質自体は良好で、低音こそあまり響かないものの、中~高音域に関しては実にクリアなサウンドを楽しむことができる。
普通にサウンドを楽しむには申し分のない音質だと感じた。ただしサウンド出力は下部から一方向のみのため、音に立体感はない。本格的なサウンド体験を楽しみたい場合には、スピーカーやイヤホンの接続をオススメしたい。
▼なお、設定にはSound effetsの項目も用意されている。
高品質フロント・リアカメラ
また、本機に搭載されているカメラについても確認した。
▼実際にフロント(前面)カメラで撮影した画像。
フロントカメラに関して、画質は概ね良好であり、ヒトの輪郭から表情までクリアに映し出すことが出来ていた。
▼リア(背面)カメラで撮影した画像。
▼広角撮影時。
▼1倍撮影時
▼3倍撮影時
▼屋外撮影(1倍)
▼屋外撮影(2倍)
▼屋外撮影(10倍)
背面カメラについても、フロントカメラ以上に鮮明で美しい写真を撮影することが可能であった。発色も良く、肉眼で見た場合に近い色合いを実現している。
上画像を見ても分かる通り、遠景から近景、広角まで、明瞭に撮影することができた。特に遠景撮影時に関しては、10倍拡大撮影を行った場合でも、鮮明な輪郭で撮影することが可能であった。
旅行や記念撮影用のカメラとしても十分に活用できる品質だろう。
ゲーミング性能の確認
最後に、本機を用いて各種ゲームアプリを遊んだ際のパフォーマンスについても確認していく。
"激重" ゲームとしても有名な『原神』をプレイしてみた。
非常に重いゲームアプリとして有名な『原神』であるが、本機ではスムーズにプレイすることが可能であった。
▼グラフィック設定を "高" に設定した場合でも、常時60fps前後で安定したゲームプレイが可能であった。
▼高画質設定の鮮明な描画で、スムーズに原神をプレイすることができた。
激しく動いた場合でもカクつきや遅延を感じることはほとんどなかった。
このように、『原神』クラスの激重ゲームでも常時60fps前後安定で遊ぶことが可能であった。大抵のゲームアプリはスムーズに動作するだろう。
ゲームターボ機能が用意
ちなみに本機には "ゲームターボ(Game Turbo)" 機能が用意されており、スマホ処理をゲーム向けに最適化することが出来る。今回のパフォーマンス確認時には、この機能を活用してパフォーマンスを最適化したうえで、ゲームをプレイした。
▼ゲームアプリをプレイ中に、画面左端をスワイプすることで、ゲームターボのメニュー画面を呼び出すことも出来る。
▼パフォーマンスの切り替えから、画面録画、着信OFFなど、様々な便利機能を利用できる。
本気でゲーミングを楽しみたい方にとってもうってつけの高性能スマホとなっている。
長持ちするバッテリー
本製品には4,500mAhのバッテリーが内蔵されており、長時間の連続利用が可能だ。
実際に満充電の状態から5時間ほどゲームアプリを連続して遊んでみたところ、30%ほどしかバッテリーが減っていなかった。ただし画質などのパフォーマンスに影響を及ぼす設定によっては、バッテリー消費速度は大きく変化する。
なお、本製品は67W高速充電に対応しており、少しの充電時間で一気にバッテリーを回復できる。
▼充電中の画面にもミッキーが現れる。
短時間の充電で数時間分のバッテリーを回復できる点は魅力的だ。
ただ、高負荷使用時の筐体の発熱が気になった。高負荷状態で長時間スマホを利用した場合、決して持っていられなくなるレベルではないが、背面がやや心配になるレベルの熱を持つ。
『Xiaomi Civi 3 Disney100 Edition』のまとめ
今回紹介した『Xiaomi Civi 3 Disney100 Edition』について、特長をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- 数々のミッキーモチーフのデザイン
- 優れたスペック構成とパフォーマンス
- 発色の良い120Hz対応ディスプレイ
- 高負荷ゲームアプリも高画質設定で快適にプレイ可能
- 長持ちするバッテリー
- 筐体本体や付属スマホケースのデザインがカワイイ
- 実用的なカメラ性能
悪かった点
- サウンドに立体感はない
- 高負荷利用時の発熱がやや気になる
以上の通り、ディズニーやミッキーが好きな方であれば、まさに必需品と言っても過言ではないエディションとなっている。
ハード・ソフトの両面でミッキーモチーフのデザインを楽しむことができるため、所有感がある。
スマホ自体の性能も実に優れており、最高画質設定のゲームアプリを快適なパフォーマンスでプレイすることが可能だ。
カメラ性能も実用的なレベルで、バッテリーも持ちも良い。普通のスマホとしてもレベルの高いモデルとなっている。
ディズニーやミッキーが好きな方であれば、是非所有しておきたいファンアイテムの一つだろう。
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