リモートワークやウェブ会議、オンライン授業などが盛んに行われるようになってきた昨今では、タブレット端末の需要が高まっている。
特に1~3万円台で購入できる "格安タブレット" と呼ばれるリーズナブルなモデルが人気だ。
しかし、格安タブレットはその分性能が低いモデルが多く、動画視聴時やゲームプレイ時にパフォーマンスが低下してストレスを感じる場合がある。
そこで今回は、4万円台という比較的リーズナブルな価格で、iPadなどのハイエンドモデルに迫るパフォーマンスを発揮するAndroidタブレット『Xiaomi Pad 5』について紹介していく。
高性能&高コスパAndroidタブレット『Xiaomi Pad 5』
今回紹介する『Xiaomi Pad 5』は、Android11準拠のOSを搭載した11インチ型タブレットだ。
ブランド | XIAOMI |
型名 | Xiaomi Pad 5 |
ディスプレイサイズ | 11インチ |
解像度 | 1,600 x 2,560(WQHD+) |
リフレッシュレート | 最高120Hz |
OS | MIUI 12.5(Android 11準拠) |
CPU | Qualcomm® Snapdragon™ 860 オクタコアプロセッサー |
RAM | 6GB |
ストレージ | 128GB / 256GB |
SIMカード | 非対応 |
マイクロSDカード | 非対応 |
通信規格 | Bluetooth 5.0 Wi-Fi プロトコル 802.11a/b/g/n/ac |
搭載カメラ | フロントカメラ:8メガピクセル リアカメラ:13メガピクセル |
バッテリー容量 | 8,720mAh |
本体サイズ | 高さ:254.69 mm 幅:166.25 mm 厚さ:6.85 mm |
本体重量 | 511 g |
CPUには "Qualcomm® Snapdragon™ 860 オクタコアプロセッサー" を採用しており、6GB RAM(メモリ)を搭載。パワフルなパフォーマンスで大抵の作業を快適にこなすことが可能だ。
11インチディスプレイは1,600 x 2,560(WQHD+)解像度、および最高120Hzの高リフレッシュレートに対応しており、美しく滑らかな映像を楽しむことが出来る。
ストレージは128GB/256GBの2モデルが用意。128GBモデルの方は現時点(記事執筆時点)で4万円台前半で購入可能だ。一方でカードスロットが用意されていないため、マイクロSDカードやSIMカードの挿入には対応していない。
通信規格はWi-FiとBluetoothに対応。しかし前述の通りSIMカードに非対応のため、LTE通信やGPS通信が行えない点に注意が必要だ。
前面・背面にはそれぞれ8メガピクセル・13メガピクセルの高画質カメラが内蔵されており、デジカメに負けず劣らずの高品質写真を撮影することができる。顔認証システムも搭載。
▼筐体上下には各2基(計4基)のスピーカー(クアッドスピーカー)を搭載しており、高音質かつ立体的なサウンドを楽しむことが可能だ。
▼8720mAhの大容量バッテリーを内蔵しており、長時間の連続利用も可能。外出先での使用にも適している。
そして本製品はXiaomi(シャオミ)のスマートペンに対応しており、タブレットをメモ帳やキャンバス替わりに利用することが出来る。
▼直感的な描画が可能。
また、純正のキーボードケースを装着することで、タブレットPCのような2-in-1利用も可能となる。
▼キーボードカバーのレビュー記事はコチラ
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『Xiaomi Pad 5 純正キーボードカバー』レビュー | 作業効率を飛躍的に向上させる必需品
当サイトでは以前の記事で、高性能かつ高コストパフォーマンスなAndroidタブレット『Xiaomi Pad 5』を紹介した。 ▼AnTuTuベンチマークスコア57万点超えの高性能タブレット 『Xiao ...
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このように根本性能が優れているだけでなく、複数の活用の仕方が可能である点も、本製品の優れたポイントであると言えるだろう。
仕事からウェブサイト閲覧、動画視聴、ゲーミングまで幅広い用途に活用できるAndroidタブレットだ。
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子
内容物一覧は以下の通り。
【内容物】
- タブレット本体
- USB Type-Cケーブル
- 電源アダプタ
- 説明書一式
▼タブレットの外観。薄ベゼルデザインのため、11.0インチディスプレイに対して筐体自体は比較的コンパクトなサイズに収まっている。
▼前面中央には8メガピクセルのフロントカメラを搭載。
▼裏面の様子。鈍い金属光沢を見せる筐体素材は高級感がある。
▼背面上部には13メガピクセルのリアカメラを搭載。
▼本体重量は511グラムと軽く、長時間持ち続けても疲れづらい。
▼厚みは6.85ミリと、最新スマホと同レベルの薄さだ。カバンなどに入れて持ち運んでも支障にならないだろう。
続いてインターフェースについて紹介していく。
▼本体上部には電源ボタン、および2基のスピーカーを搭載。
▼下部にはType-Cポート、および2基のスピーカーを搭載。
このように上下計4基のスピーカー(クアッドスピーカー)を搭載することで、立体的なサウンドを実現する。
▼本体左側面には、専用のキーボードケースを装着するための端子が用意されている。
▼キーボードカバーのレビュー記事はコチラ
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▼本体右側面には音量調節ボタンと、専用のスマートペンを充電するためのマグネットポートが用意されている。
このように、薄型の筐体に必要なポート類がすべて詰め込まれたインターフェースとなっている。
ただし上述したようにカードスロットが用意されていない点には要注意だ。
AnTuTuベンチマークテスト
本機について、スマホ・タブレット端末の性能を測ることのできる『AnTuTuベンチマークテスト』を実施してみた。
▼Android端末におけるAnTuTuベンチマークテストの実施方法はコチラを参照
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Android端末でAnTuTuベンチマークテストを行う超簡単な方法(2023年時点)
スマートフォン・タブレットなどのモバイル端末のスペック(スコア)を計測することのできるツールとして、『AnTuTu Benchmark』(アンツツ ベンチマーク)というものがあります。 AnTuTuと ...
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結果として、約57.3万点のスコアを記録することが出来た。
当サイトで今まで紹介したタブレット端末の中でも、70万点超えを記録した『Lenovo Xiaoxin Pad Pro 2021』に次いで高いスコアのタブレットである。
ウェブサイト閲覧や動画視聴はもちろん、『原神』などの激重ゲームアプリでも問題なく快適に遊ぶことのできる性能の高さだ。
iPadなどのiOS端末で同等のスコアを出すには、6万円~7万円前後のモデルを購入する必要があるため、いかに本製品のコスパが優れているかがわかる。
仕事や動画視聴、ゲーミング用のタブレットを探している幅広い方にオススメできるモデルである。
それでは以下からは、実際に使用した感想について紹介していく。
WQHD+・120Hzの美しく滑らかな映像
本機のディスプレイは2560 x 1600(WQHD+)解像度、120Hzの高リフレッシュレートに対応しており、美しく滑らかな映像を楽しむことが可能だ。
▼リフレッシュレートは設定アプリより切り替えることが出来る。
▼ウェブサイト閲覧時も、細かい文字まで明瞭に表示されるため見やすい。ページスクロールもなめらかで心地よい。
▼ディスプレイの発色が良く、ゲームや映画、アニメなどでもカラフルな映像を楽しめる。
▼120Hzの高リフレッシュレートで描画される映像は実に滑らかで、ストレスなく操作できる。
ゲーミングや映像視聴をメイン目的にタブレットの購入を検討している方でも、満足度の高い体験が可能だろう。
ほとんどの作業を快適にこなすことが可能
本機のパフォーマンスを確認するため、ウェブサイト閲覧時・動画視聴時の動作について検証した。
ウェブブラウジングは実に快適であり、画像が多めのサイトや、処理の重いサイトであっても スムーズに閲覧することが出来た。
▼ほとんどのウェブサイトが一瞬で表示される。
画像やスクリプト多めのサイトでも、読み込み時に遅延を感じたり、スクロール時にカクつきを感じることも無かった。
また、YouTubeやネットフリックスなどの動画サイトを閲覧した場合においても、スピーディかつスムーズに動画を再生することが可能であった。
▼4Kなど高画質の美しい映像を、スムーズに視聴することが出来た。
▼実写映画からアニメまで、満足度の高い体験が可能だ。
以上の通り、ウェブサイト閲覧や動画視聴においては、何の問題もなく快適に行うことが出来た。
品質の高いクアッドスピーカー
本機には計4基のスピーカー(クアッドスピーカー)が搭載されており、立体感のあるサウンドを楽しむことが出来る。
実際にいくつか音楽を再生してみたが、音質が非常に良く、中~高音域に関しては実にクリアなサウンドを楽しむことが出来た。
低音に関しても、クアッドスピーカーのおかげで十分に迫力のある音を楽しむことが出来た。音圧もそこそこ強い。
この価格帯のタブレットで、ここまでの音質を実現できている点には素晴らしいと言える。
実用性の高いフロント・リアカメラ
また、本機に搭載されていカメラについても確認した。
▼実際にフロント(前面)カメラで撮影した画像。
全体的に画質が良く明るい。人物の表情から背景の様子に至るまで、クリアに映し出すことが出来ていた。
激しく動いても残像などはほとんど発生せず、ウェブ会議やオンライン授業に利用しても全く問題ない品質だろう。
▼実際にリア(背面)カメラで撮影した画像。
背面カメラについても、フロントカメラ以上に鮮明で美しい写真を撮影することが可能であった。発色も良く、肉眼で見た場合に近い色合いを実現している。
遠景から近景まで、クリアで発色の良い写真を撮影することができた。
▼こちらは夜景撮影の様子。
明るい時間帯の撮影に比べて鮮明さは落ちるが、それでもタブレット搭載カメラとしては上々の品質を実現できていると言える。
ゲーミング性能の確認
最後に、本機を用いて各種ゲームアプリを遊んだ際のパフォーマンスについても確認していく。
ちなみに本機には "ゲームターボ(Game Turbo)" 機能が用意されており、スマホ処理をゲーム向けに最適化することが出来る。
▼各ゲームアプリに対する処理能力をブーストして、パフォーマンスを向上。
今回のパフォーマンス確認時には、この機能を活用してゲームをプレイした。
『PUBG』プレイ時
まずは『PUBG』の場合について。
まずグラフィッククオリティに関しては、現時点の最高設定である『FHD』までを選択することが出来た。
▼フレーム設定も "ウルトラ" まで選択可能。
実際に試合に参加してみたが、大人数のプレイヤーが密集する場所においても、処理落ちやカクつきなどはほとんど生じず、終始快適なゲームプレイが可能であった。
▼近くのテクスチャから遠くの風景まで、美しく描画される。
▼大きめの11インチディスプレイでは索敵もしやすい。
激しく動き回っても、ラグやフレームレート低下などを感じることはほとんどなかった。
また、120Hzの高リフレッシュレートのおかげで、全体的に動きがとても滑らかに描画される。クアッドスピーカーにより、立体的なサウンドで敵の迫る方向を察知できるため、本気でゲームを楽しみたい方にも満足感の高い体験を提供できるだろう。
『統合版マインクラフト(旧PE)』プレイ時
続いて『統合版マインクラフト(旧PE)』の場合について。
ワールドを作成して実際にプレイしてみたが、スムーズで快適に操作することが出来た。
▼チャンク読み込み時にも全く重さを感じない。
▼処理の重くなりがちな森林バイオームでも、カクつきやフレームレート低下はほとんど感じられなかった。
クリエイティブやサバイバル、またはマルチサーバーに参加した際などにも、パフォーマンスは非常に安定しており終始スムーズなゲーミングが可能であった。
なお、画質改善MODである『影MOD』を導入した場合でも、快適に動作させることが出来た。
※影MODの導入方法はコチラのサイトを参照。
影MODを始めとする多くのアドオンを導入した状態でマルチサーバーに入っても、スムーズな動作を期待できるだろう。
『原神』プレイ時
最後に "激重" ゲームとしても有名な『原神』の場合について。
非常に重いゲームアプリとして有名な『原神』であるが、本機ではスムーズにプレイすることが可能であった。
▼画質設定はデフォルト状態で "中" に設定されており、デバイス負荷は "スムーズ" の状態。
▼画質設定を "高" に設定した場合、デバイス負荷は "非常に高い" となるが、ゲーム自体はいたってスムーズに遊ぶことが可能であった。
▼美しく滑らかな描画で原神を楽しめる。
▼激しく動いた場合でもカクつきや遅延を感じることはほとんどなかった。
『原神』クラスの激重ゲームでもこれだけ快適に遊べるのであれば、大抵のゲームアプリはスムーズに動作するだろう。
以上の通り、ゲーミング用途にも活用できるほどのパフォーマンスを発揮するタブレットとなっている。
『Xiaomi Pad 5』のまとめ
今回紹介した『Xiaomi Pad 5』について、特長をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- 薄型かつ軽量なデザイン
- あらゆる作業を快適にこなせる高性能スペック
- WQHD+解像度・1200Hz高リフレッシュレートのディスプレイ
- 『原神』など激重ゲームアプリも快適にプレイ可能
- 音質の良いクアッドスピーカー
- 実用的なカメラ性能
- 性能に対して比較的リーズナブルな価格
- 長持ちする大容量容量バッテリー
- 優れた顔認証精度
悪かった点
- カードスロットを非搭載
- LTE通信・GPS通信に非対応
以上の通り、4万円台にも関わらず、6~7万円クラスのハイエンドモデルにも引けを取らないパフォーマンスを発揮する、高コスパ・高性能なAndroidタブレットとなっている。
基本性能が優れている点は言うまでもなく、筐体自体も洗練されたデザインとなっており、持ち運びや拡張性にも優れている。
ウェブサイト閲覧や動画視聴はもちろん、ゲーミングにおいても優れたパフォーマンスを発揮するため、ゲーム目的でタブレットを探している方にもオススメだ。
一方で、カードスロットが用意されておらず、マイクロSDカードやSIMカードの挿入対応していない点はやや残念だ。
LTE通信やGPS通信を行うことが出来ないため、本製品は主に自宅やWi-Fi環境のある施設で作業やゲームを楽しむ用途に向いていると言えるだろう。
何はともあれ、同価格帯で出来るだけ高性能なタブレットを探している方には、是非オススメしたいモデルだ。
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