2024年10月29日(火)、中国のXiaomi(シャオミ)は、同ブランドの最新スマートバンド『Xiaomi Redmi Band 3』を発表した。
現時点でXiaomiの中国版公式サイトにて既に販売が開始されており、価格は159元(約3,400円)となっている。
60Hzリフレッシュレート対応の1.47インチTFTスクリーンを搭載。最大18日間のバッテリー持続力を誇るほか、5ATM等級(50メートル防水)の防水性能を備えるなど、日本円で3,000円台というリーズナブルな価格に対して、優れたスペック構成の高コスパスマートバンドとなっている。
今回、提携先より本製品(中国版・ブラック色)を提供していただいたので、実際に使用した感想を基にレビューしていきたいと思う。
ブランド | Xiaomi(シャオミ) |
製品名 | Xiaomi Redmi Band 3 |
モデル番号 | M2434B1 |
カラー | ブラック系、ベージュ系 |
搭載OS | Xiaomi HyperOS |
本体サイズ | 45.90×26.94×9.99 mm |
本体重量 | 約16.5g(バンドを含まず) |
ディスプレイ | 1.47インチ TFT |
解像度 | 172×320 |
画面素材 | 強化ガラスカバー |
搭載センサー | 加速度センサー、光学心拍・血中酸素センサー |
マイク | 非搭載 |
スピーカー | 非搭載 |
対応通信規格 | Bluetooth 5.3, BLE |
バッテリー容量 | 300mAh |
バッテリー持続 | 通常使用:18日間 ヘビー使用:9日間 |
充電時間 | 約2時間 |
防水等級 | 5ATM(50メートル防水)※熱水、サウナには非対応 |
対応手首サイズ | 135 - 215mm |
本体素材 | 高強度ファイバーポリマー |
バンド素材 | TPU(熱可塑性ポリウレタンエラストマー) |
対応OS | Android 8.0以降 / iOS 12.0以降 |
今回紹介する『Xiaomi Redmi Band 3』は、1.47インチTFTスクリーンを搭載した、リーズナブルな価格のエントリーバンドだ。
Xiaomi HyperOSを搭載。
172×320解像度に対応したスクリーンは大きすぎず、小さすぎないサイズで文字などが見やすい。60Hzリフレッシュレートをサポートしているため、滑らかなスクロール操作が可能だ。
本体サイズは45.90×26.94×9.99 mm(ストラップを除く)、重量は約16.5g(ストラップを除く)と非常に軽量かつコンパクトであり、自然で快適な装着感を実現している。
本体カラーはブラック/ベージュの2色が用意。本体素材には高強度ファイバーポリマーを、バンド素材にはTPU(熱可塑性ポリウレタンエラストマー)を採用しており、軽量かつ頑丈。汚れにも強い。
▼バンドは気軽に付け替えが可能。様々なデザインを楽しめる。
▼バンドフェイスは100種類以上から選択可能。
5ATMの防水規格に対応しており、水深50メートルまで耐えられる。なお、熱水、サウナには非対応なので注意したい。
50種類を超えるワークアウト計測をサポートしており、運動強度を正確に測定できる。なお、GPSは搭載しておらず、連携中のスマホのGPS機能を利用したルートトラッキングが可能だ。
▼一通りの健康管理機能も搭載。
通信規格はBluetooth 5.3、BLEをサポート。AlipayやWeixin Payなどのオフライン決済も利用できる。
そして300mAhのバッテリーを内蔵しており、標準使用モードで最大18日間、ヘビーユースモードで最大9日間の連続使用が可能。いちいち充電する手間を省ける点は嬉しい。
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- スマートバンド本体
- 充電ケーブル
- ユーザーマニュアル
▼スマートバンド本体の外観。45.90×26.94×9.99 mmの筐体に、1.47インチTFTスクリーンが搭載されている。
▼真横から見た様子
▼後ろから見た様子。TPU(熱可塑性ポリウレタンエラストマー)製のバンドは汚れが付着しづらく、手触りも良好。
▼展開した様子。135 - 215mmの太さの手首に装着可能。
▼バンドはピンバックルタイプとなっている。
▼裏面の手首にあたる部分には、装着者の生体情報を読み取る端子と、充電ポートが用意。
このように、スマートバンド自体はシンプルかつスタイリッシュなデザインとなっている。
余計なボタンやダイヤル類がないため、スッキリとした印象を受ける。初めてスマートバンドを使用する方でも困ることはないだろう。
快適な着け心地
本製品の装着感は実に快適であり、柔らかいバンドが手首へ柔軟にフィットする。
本体部分が約16.5gという軽さのため、長時間装着し続けても手首の疲れや違和感を感じることはなかった。
▼強めに締め付けた場合でも、皮膚との擦れなどはほとんど生じない。見た目的にもシンプルで、落ち着いた印象を受ける。
▼ピンバックルタイプのバンドは、脱着が非常にラクだ。
そして5ATMの防水規格で設計されているため、装着した状態で手洗いを行ったり、水を浴びても故障することはない。
▼TPU製のバンドも汚れが付着しづらく、水滴をはじく。
普段から自然な気分で装着し続けることが可能だ。
プライベートな場面から仕事場、アウトドアアクティビティまで、幅広いシーンに適したデザインとなっている。
公式アプリのインストールでスマホと同期
本製品の利用を開始する際は、スマートウォッチと連携したいスマホやタブレット端末へ、事前に公式アプリをインストールしておこう。
▼公式アプリ(iOS・Android対応)
スマートバンドに電源ケーブルを接続すると、起動してスクリーンが表示される。
▼今回使用しているのは中国版のため、対応言語は中国語・英語のみ。
▼Mi FitnessアプリでQRコードを読み取り、ペアリングを行う。
中国版では、地域設定を日本にするとペアリングできなかったため、地域を中国に設定する必要があった。
アプリ(スマホ)とのペアリングが完了すると、端末上でスマートバンドの状態を確認したり、データの分析や機能のカスタマイズなどを行うことが可能となる。
▼アプリメイン画面。アプリインターフェースは日本語にも対応している。
▼表示ウィジェットの変更など、様々なシステム設定を行える。
豊富な機能を利用可能
本製品には、一般的なスマートバンドの機能が揃っている。
▼ホーム画面から上下左右にスワイプすることで、各アプリや機能を利用可能。
60Hzのリフレッシュレートに対応していることもあり、スワイプ時にはスムーズに画面が遷移して気持ちが良い。
▼AlipayやWeixin Payなどのオフライン決済も利用できる。
天気表示やタイマー、ストップウォッチ、リモート撮影など、一般的な便利機能は網羅している。
▼現在地のリアルタイムの天候情報や週間天気予報を確認できる。
▼スマホ上の音楽を遠隔操作(再生・停止・ボリューム調整・曲送り&戻し)することも可能。
バリエーション豊かなバンドフェイス
アプリから無料のテーマをインストールすることで、スマートバンドのホーム画面(バンドフェイス)のデザインを自由に変更することも可能だ。
▼公式が配布する100種類以上ものテーマを、オンライン上から無料でインストールすることが出来る。
クール系からビジネス系、デザイナーズ系まで幅広いバリエーションが用意されており、常に新しいテーマが更新されている。
▼デザイン性を重視するか、見やすさを重視するか、好みのテーマを適用しよう。
ただし、常時表示はサポートしていない。
健康管理機能を用意
本製品では、公式アプリと組み合わせることで24時間365日の健康管理を行うことが出来る。
運動(ワークアウト)計測
本製品はウォーキング、ランニング、サイクリングなど、50以上のスポーツモードに対応している。
▼メジャースポーツからマイナースポーツまで、豊富な種類のワークアウトに対応。
ただし、水泳などのウォーターアクティビティ計測の項目は確認できなかった。5ATMの防水仕様のはずだが、対応していないのだろうか?
▼ワークアウト計測中の様子。心拍数などの運動強度情報をリアルタイムに把握できる。
運動終了後は、ワークアウトデータを保存し、スマートウォッチ上やアプリ上でいつでも過去の記録を閲覧することが出来る。
本製品はGPSを搭載していないが、ペアリング中のスマホのGPSを利用することで、ルートトラッキングを行うことができる。
▼アプリ上でトラッキングデータを確認可能。
自身がどの程度の運動を行ったかを詳細に確認できるようになっているため、記録として積み上げていくことで、今後のモチベーション維持にもつながるだろう。
健康モニタリング機能
本製品には健康モニタリング機能が備わっており、ストレス・睡眠・心拍数・血中酸素飽和濃度などの数値を24時間監視(トラッキング)し、データとして可視化・保存しておくことができる。
▼健康状態に異常が生じた場合、即座に通知する機能も用意。
▼ストレス値を測ることのできる機能も用意。
▼睡眠のトラッキングも可能。
これらの健康指数データも、運動計測と同様にアプリ上で過去のデータを閲覧できる。
日々の健康状態が可視化されることで、体調管理を意識することができ、生活習慣を正すことで健康促進にもつながるだろう。
サードパーティデータの共有が可能
アプリでは「Zepp Life」や「ヘルスケア」など、サードパーティから過去のデータを転送(共有)することも可能だ。
健康データ等を引き続き利用したい場合には役立つだろう。
通知連動機能がとても便利
スマートバンドを利用している中で、個人的に最も重宝している機能が "スマホ通知連動" である。
これはスマホ上に通知された着信、メッセージ受信、その他SNSアプリ等のプッシュ通知を、スマートバンド上でも確認できる機能だ。
この機能を利用すると、音声着信はもちろん、メッセージ受信時に内容を確認することも可能となる。LINEやSkype、E-mailなど、メッセージアプリで届いたテキストの内容をディスプレイで確認することもできる。
各種通知をスマートバンド上で確認できるため、スマホを出さずとも内容を把握することが出来るようになる。
▼172×320ピクセルの解像度に対応した1.47インチTFTスクリーンでは、文字が多少荒く見えることがあるものの、読み取りに支障をきたすレベルではない。
各通知はバイブレーションで通知してくれるため、重要な着信やメッセージが届いた際にも、気付かずにとり逃してしまった!確認が遅れてしまった!といった事態を防ぐことが出来るだろう。
実際に利用してみると、実に便利で重宝する機能だ。
▼アプリごとに通知のON/OFFを切り替えられる点も嬉しい。
なお、本製品はマイクおよびスピーカーが非搭載のため、スタンドアローンでの通話には対応していない。
▼音声着信時は通話相手の確認と、着信切り操作のみが可能。
長持ちするバッテリー
本製品付属の充電ケーブルは、マグネット吸着式となっている。
充電の際は、スマートバンド背面のポートにケーブル端子を近づけるだけでカチッと磁石で吸着し、充電が開始される。
いちいち端子を手探りで探して接続する必要もないため、普段からストレスなく充電を開始出来る。
300mAhのバッテリー容量で、最大18日間の連続使用が可能。いちいち頻繁に充電する必要がない点は実に嬉しい。
充電スピードも速く、実際にバッテリー残量がほぼゼロに近い状態でも、1時間足らずで満充電まであっという間に回復させることが可能であった。
全体的に利便性の高い設計がなされた、高コスパなスマートバンドとなっている。
『Xiaomi Redmi Band 3』のまとめ
今回紹介した『Xiaomi Redmi Band 3』について、特徴をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- 軽量で快適な装着感
- スタイリッシュかつシンプルなデザイン
- 一般的なスマートバンドの機能を網羅
- 5ATMの高い防水規格に対応
- 24時間の健康モニタリング機能
- 長寿命バッテリー
- バッテリーを素早く回復できる
- 常時表示をサポート
- 非常にリーズナブルな価格
悪かった点
- 文字表示がやや荒い
- 水泳等のスポートモードを非搭載(見つけられていないだけ?)
- 常時表示に非対応
以上の通り、日本円で3,000円台というリーズナブルな価格に対して、比較的優れたパフォーマンスを発揮する高コスパスマートバンドとなっている。
本体部分の重量は約16.5gと非常に軽く、装着感は実に快適。長時間装着し続けても手首の疲れや違和感を感じることはなかった。5ATMの高い防水性能を備えているため、水場でも安心して装着していられる。
デザインもシンプルかつスタイリッシュで、遊びの場から仕事場、アウトドアな場面まで、幅広いシーンでの装着に適している。バンドは簡単に取り外せるため、別のバンドと気軽に交換して、気分転換を図ることも可能だ。
同時期にリリースされた「Xiaomi Smart Band 9 Pro」ほど機能は充実していないものの、天気表示やタイマー、ストップウォッチ、リモート撮影など、一般的な便利機能は網羅している。
そしてバッテリーの持ちは実に良好で、よほどヘビーに利用しない場合は、充電なしで2週間以上は利用し続けることが可能だ。また充電速度も素早く、残量ゼロから1時間足らずで満充電できる。実用性を重視した設計となっている。
一方で、解像度がやや荒い点、GPS非搭載、常時表示に非対応な点などはやや残念だが、価格を考えると仕方がないと言えるだろう。
何はともあれ、この価格帯のスマートバンドでは、トップクラスのコスパを発揮するモデルだと言える。
スマホ通知連動やワークアウト計測、健康トラッキングなど、基本的なスマートバンドの機能を試してみたい方にはオススメのエントリーモデルだ。
日本国内向けのリリースも、ぜひ期待したい。
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