2023年4月13日(木)、Xiaomi(シャオミ)は日本国内向けに、同ブランドの最新スマートウォッチ『Xiaomi Redmi Watch 3』の販売を開始した。
1.75インチ有機EL搭載、マイク&スピーカー内蔵で通話機能にも対応。最大12日間持続するバッテリーを内蔵するなど、全体的に完成度の高い高機能スマートウォッチとなっている。
今回、提携先より本製品を提供していただいたので、実際に使用した感想を基にレビューしていきたいと思う。
ブランド | Xiaomi(シャオミ) |
モデル名 | Xiaomi Redmi Watch 3 |
カラー | アイボリー, ブラック |
画面サイズ | 1.75インチ 有機EL(AMOLED) |
解像度/PPI | 390×450 |
リフレッシュレート | 60Hz |
最大輝度 | 600nit |
画面常時表示 | 対応 |
内蔵センサー | 心拍センサー(血中酸素レベルセンサーを含む)、加速度計、ジャイロスコープ、地磁気センサー |
測位システム | BeiDou/GPS/GLONASS/Galileo/QZSS |
通信規格 | Bluetooth5.2 |
防水規格 | 5ATM |
対応OS | Android 6.0以上、iOS 12.0以上 |
対応アプリ | Mi Fitness |
マイク | 内蔵 |
スピーカー | 内蔵 |
本体サイズ | 42.58×36.56×9.99mm |
重量 | 37g(ストラップ含む) |
タッチスクリーン | 指紋防止コーティングガラス |
ストラップ素材 | アイボリー:シリコン ブラック:TPU(熱可塑性ポリウレタンエラストマー) |
対応手首サイズ | 135~200mm |
バッテリー容量 | 289mAh |
バッテリー持続期間 | 通常使用モード:最大12日間 ヘビーユースモード:最大7日間 |
本体サイズは42.58×36.56×9.99mm、重さはストラップ込みで約37g。ストラップ素材にはシリコン(アイボリー色)およびTPU(ブラック色)を採用しており、本体フレームは金属合金を採用するなど、見た目的にも高級感のあるスタイリッシュなデザインとなっている。
大型の1.75インチ有機ELディスプレイを搭載。スクリーンは指紋防止コーティングガラスが用いられており、常に綺麗な状態が保たれるため見やすくストレスを感じることはない。
1.75インチの大きめなディスプレイは情報を把握しやすく、スワイプ&タッチ操作もラクラク行うことが可能。専用アプリを利用して、数百種類以上の文字盤デザインを自由に変更・カスタマイズできる。
▼通常利用で最大12日間、ヘビー利用でも最大7日間は持続するバッテリーを内蔵。
コンパクトな筐体サイズに対して機能は充実しており、心拍数や消費カロリーの計測といったヘルスケア機能はもちろん、血中酸素レベル測定や睡眠モニタリングなどの健康管理機能をもれなく利用可能。
▼独立GPSを内蔵しており、高精度な位置測位が可能。スポーツ用ウォッチとしてもうってつけだ。
120種類以上のワークアウト・スポーツモードを搭載。5ATMの防水規格に対応しているため、水泳などのマリンアクティビティ測定にも利用できる。
スマートウォッチ内部にはマイク&スピーカーが内蔵されており、日本語対応 Alexa(アレクサ)にも対応。Bluetoothを利用した通話も可能だ。
なお、決済機能には対応していない。
以上の通り、1万円台のスマートウォッチのなかでも筐体デザイン・機能性ともに非常に充実したモデルとなっている。
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子。
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- スマートウォッチ本体
- 充電ケーブル
- ユーザーマニュアル
▼マニュアルは日本語にも対応している。
▼スマートウォッチ本体の外観。42.58×36.56×9.99mmの筐体に、1.75インチの大きめなタッチディスプレイが搭載されている。
▼真横から見た様子
▼右側面にはファンクションボタンが搭載されている。
▼左側面には特に何もない。
▼後ろから見た様子。ベルトは汚れが付着しづらく、柔軟な素材で造られている。
▼ストラップはボタンを穴に留める方式。着脱がしやすい。
▼ベルトを展開した様子。どのような太さの手首でも装着できるようになっている。
▼裏面の手首にあたる部分には、装着者の生体情報を読み取る端子と、充電ポートが用意。
背面根本のボタンを押しながらストラップを引くことで、ストラップを簡単に取り外すことができる。
▼ストラップを分解した様子。
▼ストラップ交換は容易に行える。
このように、スマートウォッチ自体はスマートな見た目で、ビジネスの場にもフィットするデザインとなっている。
マグネット式充電でバッテリーをあっという間に回復
本製品付属の充電ケーブルは、マグネット吸着式となっている。
充電の際は、スマートウォッチ背面のポートにケーブル端子を近づけるだけでカチッと磁石で吸着し、充電が開始される。
いちいち端子を手探りで探して接続する必要もないため、普段からストレスなく充電を開始出来る。
充電速度は非常に速く、バッテリー残量がほぼゼロに近い状態でも、20~30分ほど給電を行うことで満充電まであっという間に回復させることが可能だ。
ちなみにバッテリー自体の持ちも良く、筆者の場合は10日間隔ほどの頻度で、30分ほど充電を行うだけで支障なく利用できた。
いちいち頻繁にバッテリー残量を気にする必要が無い点もGOODだ。
公式アプリのインストールでスマホと同期
本製品の利用を開始する際は、スマートウォッチと連携したいスマホやタブレット端末へ、事前に公式アプリをインストールしておこう。
▼公式アプリ(iOS・Android対応)
側面のファンクションボタンを長押しするとスマートウォッチが起動し、ペアリングスタンバイ状態となる。
▼インターフェースは当然、日本語にも完全対応している。
▼アプリでQRコードを読み取り、スマホとBluetooth接続を行う。
アプリ(スマホ・タブレット端末)とのペアリングが完了すると、端末上でスマートウォッチの状態を確認したり、データの分析や機能のカスタマイズなどを行うことが可能となる。
▼本製品を使いこなすうえで必須のアプリなので、必ず初起動時にインストール&ペアリングしておこう。
非常に快適な着け心地
本製品の装着感は実に快適であり、ベルトが手首へ柔軟にフィットする。
▼強めに締め付けた場合でも、皮膚との擦れなどはほとんど生じなかった。
▼どのような太さの手首にも柔軟にフィットする。
本体重量が約37 g(ストラップ込み)と軽いため、長時間装着し続けても腕の疲れを生じなかった。
▼合金フレームで構成された本体部分は高級感があり、オシャレな場で他人に見られても気にならない。
そして5ATMの防水規格で設計されているため、装着した状態で手洗いを行ったり、シャワーを浴びても故障することはない。
ただし温水はNGのため、風呂場やサウナ等での使用は避けよう。
このように、普段から自然な気分で装着し続けることが可能となっている。
非常に豊富な機能を利用可能
本製品には、一般的なスマートバンドやスマートウォッチ以上に豊富な機能が用意されている。
▼ホーム画面から上下左右にスワイプすることで、各アプリや機能を利用可能。
60Hzのリフレッシュレートに対応していることもあり、スワイプ時にはスムーズに画面が遷移して気持ちが良い。
画面が大きくて輝度も高いため、各アイコンや文字も実に見やすい。
天気表示やタイマー、ストップウォッチ、リモート撮影など、一般的なスマートウォッチで搭載されている機能はほぼ全て網羅されている。
▼スマホ上の音楽を遠隔操作(再生・停止・ボリューム調整・曲送り&戻し)することも可能。
ディスプレイ上に表示するウィジェットは、連携済みの公式アプリ上で自由にカスタマイズ可能だ。
バリエーション豊かなウォッチフェイス
アプリから無料のテーマをインストールすることで、スマートウォッチのホーム画面(ウォッチフェイス)のデザインを自由に変更することも可能だ。
▼公式が配布する200種類近いテーマを、オンライン上から無料でインストールすることが出来る。
クール系からビジネス系、デザイナーズ系まで幅広いバリエーションが用意されており、常に新しいテーマが更新されている。
▼デザイン性を重視するか、見やすさを重視するか、好みのテーマを適用しよう。
▼スマホの画像を待ち受けに設定することも可能だ。
常時表示に対応、簡易表示でバッテリー長寿命化も実現
『Xiaomi Redmi Watch 3』はディスプレイの常時表示に対応しており、ウォッチ上の設定画面より変更可能だ。
これにより、いちいちスマートウォッチを持ち上げずとも時刻を確認できる。常時表示中は簡易的な表示になる。
▼通常表示時。
▼常時表示時(簡易表示)
常時表示機能をONにした状態でも、最大7日間のバッテリー持続を実現している。
高度な健康管理が可能
本製品では、公式アプリと組み合わせることで高度な健康管理を行うことが出来る。
運動(ワークアウト)計測
本製品はウォーキング、ランニング、サイクリング、ウェイトリフティング、水泳など、120以上のスポーツモードに対応している。
▼メジャースポーツからマイナースポーツまで、豊富な種類のワークアウトに対応。
▼5ATMの防水規格に対応しているため、水泳などのアクティビティ計測も可能だ。
運動終了後は、ワークアウトデータを保存し、アプリ上からいつでも過去の記録を閲覧することが出来る。自身がどの程度の運動を行ったかを詳細に確認できるようになっているため、記録として積み上げていくことで、今後のモチベーション維持にもつながるだろう。
健康モニタリング機能
本製品には健康モニタリング機能が備わっており、ストレス・睡眠・心拍数・血中酸素飽和濃度などの数値を24時間監視(トラッキング)し、データとして可視化・保存しておくことが出来る。
▼健康状態に異常が生じた場合、即座に通知する機能も用意。
日々の健康状態が可視化されることで、体調管理を意識することができ、生活習慣を正すことで健康促進にもつながるだろう。
▼一部の計測数値は、ウォッチ上でリアルタイムに確認できる。
サードパーティデータの共有が可能
アプリでは「Zepp Life」や「ヘルスケア」など、サードパーティから過去のデータを転送(共有)することも可能だ。
健康データ等を引き続き利用したい場合には役立つだろう。
通知連動機能がとても便利
スマートウォッチを利用している中で、個人的に最も重宝している機能が "スマホ通知連動" である。
これはスマホ上に通知された着信、メッセージ受信、その他SNSアプリ等のプッシュ通知を、スマートウォッチ上でも確認できる機能だ。
この機能を利用すると、音声着信はもちろん、メッセージ受信時に内容を確認することも可能となる。LINEやSkype、E-mailなど、メッセージアプリで届いたテキストの内容をディスプレイで確認することもできる。
▼大きな高解像度ディスプレイのおかげで、小さな文字まで明瞭に描画されて見やすい。
各種通知をスマートウォッチ上で確認できるため、スマホを出さずとも内容を把握することが出来るようになる。
各通知はバイブレーションで通知してくれるため、重要な着信やメッセージが届いた際にも、気付かずにとり逃してしまった!確認が遅れてしまった!といった事態を防ぐことが出来るだろう。
アプリごとに通知のON/OFFを切り替えることも可能な点も嬉しい。
実際に利用してみると、実に便利で重宝する機能だ。
スマートウォッチ上での通話にも対応
本製品にはマイク&スピーカーが内蔵されており、スマホとBluetooth連携することで、スマートウォッチ上から音声通話を行うことも可能となっている。
スピーカーおよびマイクの品質は実に良好で、スマホのスピーカー通話を行った場合と同程度の快適さで会話を楽しむことが出来た。
運動中などに急な着信があった場合でも、落ち着いて対応できる便利な機能だ。
Amazon Alexaとの連携にも対応
また、Amazon Alexa(アレクサ)との連携にも対応している。
▼アプリ上でアマゾンアカウントの連携が必要。
連携すれば、スマートウォッチ上でアレクサを音声操作することが可能になる。
『Xiaomi Redmi Watch 3』のまとめ
今回紹介した『Xiaomi Redmi Watch 3』について、特長をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- 快適で自然な着け心地
- 高級感のある筐体デザイン
- 明るく、カラフルで見やすいディスプレイ
- スムーズな操作性
- 非常に充実した機能
- マイク&スピーカー内蔵で通話などが可能
- 5ATMの高い防水規格に対応
- 長持ちするバッテリー
悪かった点
- 決済機能に非対応
以上の通り、1万円台という比較的リーズナブルな価格に対して、機能が非常に充実した高性能スマートウォッチとなっている。
血中酸素測定や睡眠モニタリング機能をはじめとした多くの健康管理ツールが用意されており、普段から自然と健康を意識出来るようになる。「Zepp Life」や「ヘルスケア」など、サードパーティから過去のデータを転送(共有)できるため、ウォッチの乗り換え時にも安心だ。
デザイン的にもスタイリッシュで高級感もあるため、女性や装着時の見た目を気にする方でも、フォーマルな場へ抵抗感なく装着していけるだろう。画面サイズも大きく、解像度&輝度が高いため、ディスプレイ上の文字が見やすい点もストレス軽減につながっている。
バッテリーの持ちも良好で、よほどヘビーに利用しない場合は、充電なしで2週間近くは充電なしで利用し続けることが可能だ。
スピーカー&マイクを搭載していることで双方向の通話が可能となっており、いちいちスマホを手元に手繰り寄せずとも、急な電話に応対できる点は実に便利。
高性能なスマートウォッチを試したいが、新型Apple Watchを購入するほどのコストはかけたくない、という方は、ぜひ本製品を試してみてはいかがだろうか。
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