軽量・コンパクトサイズのウェアラブル端末・スマートウォッチとして人気なXiaomiスマートバンドシリーズ最新作、Xiaomi Smart Band 7 Proを紹介する。
Xiaomi Smart Band 7の国内販売が開始されたばかりだが、Xiaomi Smart Band 7 Proではレクタングル型のディスプレイに変更され、GPSも内蔵するようになった。
中国版ではNFC搭載
Xiaomi Smart Band 7 Proは2022/07現在中国でのみ販売されており、NFC搭載のため中国国内ではAlipayやWeChat Payなどを利用しやすくなっている。
ブランド | Xiaomi(シャオミ) |
モデル名 | Xiaomi Smart Band 7 Pro |
画面サイズ | 1.64 インチ |
接続形式 | Bluetooth |
対応端末 | iOS, Android |
防水規格 | 5ATM(シャワーやプールでも装着可能) |
バッテリー持続時間 | 最大12日間 |
アプリ連携 | Mi Fitness |
主な機能 | GPS位置情報 血中酸素レベル測定 運動の記録 睡眠モニタリング 24時間心拍数トラッキング 生理管理 音楽再生 アラーム 各種通知 等 |
本体サイズ | 44.7 × 28.8 × 11mm |
重量 | 20.5g (バンド込みで31.4g) |
小柄でありつつも血中酸素濃度や心拍数のモニタリングが可能で、睡眠モニタリングや消費カロリーの計測といったヘルスケア機能も豊富に取りそろえている。
価格は2022/06/10現在中国国内では399元 (約8,100円)と、高機能ながらも1万円を切るリーズナブルなスマートウォッチである。
製品本体および付属品
▼外箱の様子
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- スマートウォッチ本体
- マグネット充電ケーブル
- ユーザーマニュアル
▼底面にはマグネット充電ポートがあり、付属の充電ケーブルをくっつけると充電できる。
▼ストラップは滑らかなシリコン素材。13個の穴が空いており、どのような太さの手首でも装着できるだろう。
▼ボタンで留めるXiaomi Smart Band 7と異なり、Xiaomi Smart Band 7 Proは一般的な腕時計のような留め方になっている。
常に時計を表示できるように改良
Xiaomi Smart Band 7と同じく、Xiaomi Smart Band 7 Proでも常に時計を表示したままにできるため、腕を振り上げたり画面を触ったりすることなく時刻をチェックできる。
心拍数・血中酸素濃度モニタリング、常時オンディスプレイをオンにしたバッテリーを最大限消費する状態では1時間に1%ほどのバッテリー消費だった。
常時オンディスプレイをオフにすると1時間に0.5%以下の消費へと抑えられたため、有機ELディスプレイでの常時表示はバッテリー持ちへの影響が特に大きいようだ。
軽くて邪魔にならない
Xiaomi Smart Band 7 Proの重さは31.4gとかなり軽く、邪魔にならず快適な付け心地だった。
公式アプリのインストールでスマホと同期
Xiaomi Smart Band 7 Proはスマートフォンに公式アプリMi Fitness (旧Xiaomi Wear)を入れることでペアリング・同期できる。
Mi FitnessにはZepp Lifeからフィットネスデータを転送するオプションがあるため、一つのアプリに統一することもできる。
なお、地域設定を日本などに設定するとXiaomi Smart Band 7 Proとはペアリングできず、地域は中国に設定する必要があった。
地域を中国に設定した場合でも、アプリ自体の言語は日本語のままで利用できる。
アプリではこのように主な機能のオンオフが可能。
スマートフォンの通知をXiaomi Smart Band 7 Proに表示する『アプリ通知』という機能では、Gmailなどを含めすべてのアプリを個別にオンオフ設定できる。
格安スマートウォッチではWeChatなど特定のアプリにしか対応していないことが多いため、中国版とはいえアプリ選択の自由度が高いのは嬉しいポイントだ。
アプリを選択するオプションのほか、すべての通知を同期させるオプションも用意されている。
日本語の通知も表示されるが、ひらがなやカタカナは問題ないものの何故か一部の漢字が表示されず文字化けしてしまう。
大部分の漢字は表示されるため通知内容を把握するには問題ないが、完璧な表示を求める場合にはマイナス要素となる。
ほとんどの設定はアプリ側でできるものの、常時表示の設定などはXiaomi Smart Band 7 Pro側で行う必要がある。
初期設定時は中国語表示になり、一旦スマホ側の言語を英語にした上で同期しないと英語表示にならなかった。
心拍数や血中酸素濃度のモニタリングが容易に
ホーム画面を左右にスワイプすることで、心拍数などを計測するメニューを出せる。
血中酸素レベルはアプリ側で終日トラッキングをオンにできる。
動いている最中は計測がうまくいかないため、静止状態になったときに測定されるようだ。
血中酸素レベルが80%・95%など指定したレベルを下回ると警告してくれるアラートがあるため、危険な状態になっていることをすぐ把握できる。
心拍数モニタリングも1分・10分・30分・自動のタイミングで計測できる。
計測したデータはMi Fitnessのホーム画面にグラフ付きで一覧表示されるため、一目で健康状態を把握できる。
個別に開くと、詳しい数値や推移を表示してくれる。
グラフ付きのため、いつ血中酸素レベルや心拍数に変化があったか分かりやすい。
睡眠モニタリングでは睡眠の質や、深い睡眠が何時間あったかなども表示される。
睡眠中の心拍数や血中酸素レベルの推移の把握も可能だ。
『Xiaomi Smart Band 7 Pro』のまとめ
今回紹介した『Xiaomi Smart Band 7 Pro』について、特徴をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- 軽量かつコンパクトで、快適な着け心地
- 大画面ながら12日のバッテリー持ち
- 常に画面を表示させたままにできる
- 公式アプリ上で詳細なカスタマイズ、調整、データ確認が可能
- 豊富な機能を搭載
- 高度な健康管理が可能
- 非常に便利なスマホ通知連動機能
- GPS内蔵
悪かった点
- 本体の言語が英語のみ
- 通知で一部の漢字が表示されない
ディスプレイが見やすく大画面化しているが、バッテリー持ちは最大12日でXiaomi Smart Band 7と比べてもあまり短くなっていない。
充電が必要になったときでもマグネット充電のおかげで、ストラップから本体を外すような手間はない。
Xiaomi Smart Band 7とXiaomi Smart Band 7 Proの違いはディスプレイの形状とGPSの有無、バンドの留め具ぐらいなので、従来型の細長い軽量タイプがよければXiaomi Smart Band 7、腕時計に近いサイズ感でGPSでの位置情報計測も欲しければXiaomi Smart Band 7 Proを選んでみてはいかがだろうか。