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『Xiaomi Smart Band 8』レビュー | バッテリー寿命向上、ストラップ着脱も容易な多機能スマートバンド

2023-04-26

レイ(管理人)

最新ガジェット大好きなWEBデザイナー。理系大学院修了。国内外の企業と提携し、年間200以上のガジェットをレビューしています。日々の暮らしを豊かで楽しいものにする電子機器や家電などを、分かりやすく丁寧に紹介します。

2023年4月18日、Xiaomi(シャオミ)は最新スマートバンド『Xiaomi Smart Band 8』を発表し、中国国内向けに販売を開始した。

有機ELディスプレイ搭載、60Hz表示対応など性能に恵まれつつ、価格はNFC版が279元(約5,456円)、通常版が239元(約4,678円)とリーズナブルであり、高コストパフォーマンスなスマートバンドとなっている。

今回、『Xiaomi Smart Band 8』のNFC版を提供していただいたので、実際に使用した感想を基にレビューしていきたいと思う。

バッテリー寿命向上、ストラップ着脱も容易な多機能スマートバンド

今回紹介する『Xiaomi Smart Band 8』は、同ブランドの人気スマートバンド『Xiaomi Smart Band 7』から更なる性能向上を果たした最新モデルだ。

ブランド Xiaomi(シャオミ)
モデル名 Xiaomi Smart Band 8(Xiaomi Band 8)
ディスプレイ 1.62インチ, AMOLEDタッチスクリーン
解像度 192×490, 326ppi
輝度 600nits(ピーク)
リフレッシュレート 60Hz
防水規格 5ATM
対応OS iOS10.0以降 / Android6.0以降
対応通信規格 Bluetooth 5.1
バッテリー 190mAh(約16日間持続)高速充電対応
本体サイズ 48×22.5×10.99mm
本体重量 27g(ストラップ含む)
本体カラー ホワイト, ブラック

『Xiaomi Smart Band 8』(以下、Mi Band 8)のカラーバリエーションはホワイト・ブラックの2種類が用意されており、本体重量はストラップ込みで約27gと非常に軽量。シリコン製のストラップは腕にしっかりとフィットして馴染む一方で、金属製の筐体にはそこそこの高級感も感じられる。

▼ストラップ交換も簡単に行うことが可能。

▼腕に巻き付けるだけでなく、アクティビティ用のアクセサリーとしても活用できる点がアピールされている。

Mi Band 8には1.62インチのAMOLEDタッチスクリーンが搭載されており、リフレッシュレートは60Hz、最大輝度は600nits、ピクセル密度は326ppiで、滑らかな描画で精彩な画面操作が可能となっている。

200種類ほどのウォッチフェイスを提供。画面も好みに応じてカスタマイズできる。2048、ピンポンシューター、トリビアなど、ミニゲームが遊べるユニークなウォッチフェイスも用意されている。

Mi Band 8はウォーキング、ランニング、サイクリング、ウェイトリフティング、水泳など、150以上のスポーツモードに対応しており、健康管理・フィットネス管理の場面で従来モデルと同様の利便性を発揮する。

ストライド周波数、ストライド長、地面接触空隙率、地面衝撃力などの専門的なデータを計測可能。また、Mi Band 8をボクシンググローブに取り付けてジョイコンのように使い、リズムゲームで動きを反映させる遊びも楽しめる。

さらに、Mi Band 8は連続心拍数測定、睡眠計測、血中酸素濃度監視、女性の月経トラッキングなどをサポート。

Mi Band 8のバッテリー容量は190mAh、寿命は従来モデルと比べても向上しており、Mi Band 7の14日間に対して、Mi Band 8では16日間の連続使用に対応している。ただしこれは常時表示(AOD)を無効にした場合であり、AODを有効にすると、1充電でのバッテリー寿命は約6日間に減少するとのこと。

さらにMi Band 8は高速充電に対応しており、190mAhのバッテリーをわずか1時間で充電できるとのこと。磁気充電器が付属しているので、スムーズに充電を行うことが可能だ。

製品本体および付属品

▼外箱の様子

▼内容物をすべて取り出した様子。

内容物一覧は以下の通り。

【内容物一覧】

  • スマートバンド本体
  • ユーザーマニュアル
  • 充電ケーブル

▼中国版のため、説明書は中国語表記のみ。

▼スマートバンド本体の外観。48×22.5×10.99mmのコンパクトな筐体に、1.62インチのタッチディスプレイが搭載。

▼本体重量はストラップ込みで約27gと非常に軽量。シリコン製のストラップは腕にしっかりとフィットして馴染む一方で、金属製の筐体にはそこそこの高級感も感じられる。

▼真横から見た様子。

▼後ろから見た様子。シリコン製のストラップは汚れが付着しづらく、手触りも良好。

▼ストラップを留める部分。

▼展開した様子。どのような太さの手首でも柔軟に装着できるようになっている。

▼裏面の手首にあたる部分には、装着者の生体情報を読み取る端子と、充電ポートが用意。

このように、スマートバンド自体はシンプルかつスタイリッシュなデザインとなっている。

余計なボタンやダイヤル類がないため、初めてこの手のデバイスを扱う方でも困ることはないだろう。

ストラップは簡単に取り外し可能

なお、背面に用意されたボタンを押すことで、両側のストラップを簡単に取り外すことが出来る。

▼ボタンを押しつつストラップを引っ張ると、スポッと抜ける。

▼ストラップを取り外した様子。

ストラップを取り外して別のストラップと交換したり、ネックレスのように身に着けたり、アクティビティ用のアクセサリーとしても活用できる

高速充電対応でバッテリーを素早く回復

本製品付属の充電ケーブルは、従来モデルと同様にマグネット吸着式となっている。

充電の際は、スマートバンド背面のポートにケーブル端子を近づけるだけでカチッと磁石で吸着し、充電が開始される。

いちいち端子を手探りで探して接続する必要もないため、普段からストレスなく充電を開始出来るだろう。

高速充電に対応していることもあり、充電速度は非常に早い。レビュー時にバッテリー残量が68%の状態から充電を行ってみたところ、20分もかからないうちに満充電を完了することが出来ていた。

▼上画像は同期前の時間表示となっているので、実際は16:40頃に充電開始、16:59に満充電完了となった。

ちなみにバッテリー自体の持ちも良く、常時表示(AOD)を無効にした場合は約16日間の連続使用が可能だ。

いちいち頻繁にバッテリー残量を気にする必要が無い点は嬉しい。

公式アプリのインストールでスマホと同期

本製品の利用を開始する際は、スマートウォッチと連携したいスマホやタブレット端末へ、事前に公式アプリをインストールしておこう

▼公式アプリ(iOS・Android対応)

Mi Fitness (Xiaomi Wear Lite)

Mi Fitness (Xiaomi Wear Lite)
開発元:Beijing Xiaomi Co., Ltd
無料
posted withアプリーチ

▼記事執筆時点で日本国内向けのモデルは販売されておらず、中国語、英語のみの対応。

▼アプリからQRコードをスキャンして、ペアリングを行う。

▼地域設定を日本にするとペアリングできなかったため、中国にしてある。

アプリ(スマホ・タブレット端末)とのペアリングが完了すると、端末上でスマートバンドの状態を確認したり、データの分析や機能のカスタマイズなどを行うことが可能となる。

▼本製品を使いこなすうえで必須のアプリなので、必ず初起動時にインストール&ペアリングしておこう。

▼なお、アプリ内の表記は日本語に対応している。

軽くて非常に快適な着け心地

本製品の装着感は実に快適であり、ベルトが手首へ柔軟にフィットする。

ストラップ込みで約27gという軽さのため、長時間装着し続けても手首の疲れや違和感を感じることはなかった。

▼強めに締め付けた場合でも、皮膚との擦れなどはほとんど生じない。見た目的にもスタイリッシュで、オシャレな場で他人に見られても気にならないだろう。

▼どのような太さの手首にも柔軟にフィットする。

▼ボタン式のストラップは、脱着が非常にラクだ。

そして5ATMの防水規格で設計されているため、装着した状態で手洗いを行ったり、冷水を浴びても故障することはない。

▼ストラップも汚れが付着しづらく、水滴をはじく。

ただし温水はNGのため、風呂場やサウナ等での装着は避けよう。

このように、普段から自然な気分で装着し続けることが可能となっている。

スマートバンドの表記を英語に変更する方法

『Xiaomi Smart Band 8』(中国語版)は購入時点において、中国語表記となっている。

よほど中国語に堪能でなければ扱いに苦労するだろう。そこで、以下の手順で英語表記に変更することが可能だ。

※iOSにおける手順です。Androidデバイスの場合も、アプリ言語を変更後、再同期してください。

まずスマホの設定アプリを開き、アプリ一覧から「Mi Fitness」を選択。

続いて、"優先する言語" をタップ。

ここで、言語を「English」に変更しよう。

完了後、「Mi Fitness」アプリを再起動すると、アプリ内表記が英語に変更されている。

この状態でスマートバンドと再同期を行うことで、スマートバンド上の表記も英語に変更される。

▼英語表記の方がまだ意味を理解しやすいだろう。

非常に豊富な機能を利用可能

本製品には、一般的なスマートバンドやスマートウォッチ以上に豊富な機能が用意されている。

▼ホーム画面から上下左右にスワイプすることで、各アプリや機能を利用可能。

60Hzのリフレッシュレートに対応していることもあり、スワイプ時にはスムーズに画面が遷移して気持ちが良い。

▼今回のレビュー時にはNFC版を使用しているため、AlipayやWeixin Payなどを利用しやすくなっている。

▼Xiaomiのスマートスピーカー「Mi AI」も搭載されており、ボイスコマンドで各種操作を行うことが可能。

▼ただし中国語のみが認識対象だ。

天気表示やタイマー、ストップウォッチ、リモート撮影など、『Xiaomi Smart Band 7』で搭載されていた機能はほぼ全て用意されている。

▼スマホ上の音楽を遠隔操作(再生・停止・ボリューム調整・曲送り&戻し)することも可能。

ディスプレイ上に表示するウィジェットは、連携済みの公式アプリ上で自由にカスタマイズ可能だ。

バリエーション豊かなウォッチフェイス

アプリから無料のテーマをインストールすることで、スマートバンドのホーム画面(ウォッチフェイス)のデザインを自由に変更することも可能だ。

▼公式が配布する200種類近くいテーマを、オンライン上から無料でインストールすることが出来る。

クール系からビジネス系、デザイナーズ系まで幅広いバリエーションが用意されており、常に新しいテーマが更新されている。

▼デザイン性を重視するか、見やすさを重視するか、好みのテーマを適用しよう。

常時表示に対応、簡易表示でバッテリー長寿命化も実現

『Xiaomi Smart Band 7』と同様に、『Xiaomi Smart Band 8』もディスプレイの常時表示に対応しており、バンド上の設定画面より変更可能だ。

これにより、いちいちスマートバンドを持ち上げずとも時刻を確認できる。

▼常時表示中は簡易的な表示になる。

▼ディスプレイをタップすると、通常表示になる。

各テーマごとに常時表示に対応する簡易表示が用意されており、バッテリー消耗を最低限に抑えることが出来るようになっている。

常時表示機能をONにした状態でも、6日間を超えるバッテリー持続を実現することが可能だ。

高度な健康管理が可能

本製品では、公式アプリと組み合わせることで高度な健康管理を行うことが出来る。

運動(ワークアウト)計測

本製品はウォーキング、ランニング、サイクリング、ウェイトリフティング、水泳など、150以上のスポーツモードに対応している。

▼メジャースポーツからマイナースポーツまで、豊富な種類のワークアウトに対応。

運動終了後は、ワークアウトデータを保存し、アプリ上からいつでも過去の記録を閲覧することが出来る。自身がどの程度の運動を行ったかを詳細に確認できるようになっているため、記録として積み上げていくことで、今後のモチベーション維持にもつながるだろう。

ちなみに、ランニングモードを切り替えることも出来る。

前述した通り、Mi Band8はストラップの脱着が可能であり、様々な身に着け方を楽しめる。装着方法に対応したモードが用意されている点は嬉しい。

健康モニタリング機能

本製品には健康モニタリング機能が備わっており、ストレス・睡眠・心拍数・血中酸素飽和濃度などの数値を24時間監視(トラッキング)し、データとして可視化・保存しておくことが出来る。

▼健康状態に異常が生じた場合、即座に通知する機能も用意。

こちらも運動計測と同様に、アプリ上で過去の記録データを閲覧できる。

日々の健康状態が可視化されることで、体調管理を意識することができ、生活習慣を正すことで健康促進にもつながるだろう。

ただ、血中酸素濃度の測定機能に関してはかなりシビアで、測定中にちょっとでも身動きすると測定エラーとなってしまった。

不具合なのか仕様なのか分からないが、使用なのであればもう少し冗長性をもたせてほしかったところだ。

サードパーティデータの共有が可能

アプリでは「Zepp Life」や「ヘルスケア」など、サードパーティから過去のデータを転送(共有)することも可能だ。

健康データ等を引き続き利用したい場合には役立つだろう。

通知連動機能がとても便利

スマートバンドを利用している中で、個人的に最も重宝している機能が "スマホ通知連動" である。

これはスマホ上に通知された着信、メッセージ受信、その他SNSアプリ等のプッシュ通知を、スマートバンド上でも確認できる機能だ。

この機能を利用すると、音声着信はもちろん、メッセージ受信時に内容を確認することも可能となる。LINEやSkype、E-mailなど、メッセージアプリで届いたテキストの内容をディスプレイで確認することもできる。

各種通知をスマートバンド上で確認できるため、スマホを出さずとも内容を把握することが出来るようになる。

▼高解像度ディスプレイのおかげで、細かな文字まで見やすい。

各通知はバイブレーションで通知してくれるため、重要な着信やメッセージが届いた際にも、気付かずにとり逃してしまった!確認が遅れてしまった!といった事態を防ぐことが出来るだろう。

実際に利用してみると、実に便利で重宝する機能だ。アプリごとに通知のON/OFFを切り替えられる点も嬉しい。

『Xiaomi Smart Band 8』のまとめ

今回紹介した『Xiaomi Smart Band 8』について、特徴をまとめると以下の通りだ。

良かった点

  • 軽量で快適な装着感
  • スタイリッシュなデザイン
  • 非常に充実した機能を利用可能
  • 5ATMの高い防水規格に対応
  • 24時間の健康モニタリング機能
  • 前機種よりも長寿命化を果たしたバッテリー
  • 高速充電で素早く回復
  • 常時表示に対応
  • リーズナブルな価格

悪かった点

  • 血中酸素濃度測定時に、ほんのちょっとでも身動きすると測定エラーとなる
  • 現時点(記事執筆時点)で日本語非対応

以上の通り、日本円で5,000円前後というリーズナブルま価格に対して、非常に機能の充実した高コスパなスマートバンドとなっている。

血中酸素測定や睡眠モニタリング機能をはじめとした多くの健康管理ツールが用意されており、普段から自然と健康を意識出来るようになるだろう。デザイン的にも軽量・薄型かつスマートな印象を受けるため、女性や装着時の見た目を気にする方でも、抵抗感なく装着できるだろう。ボタン式のストラップも着脱しやすくストレスを感じない。

ストラップは簡単に取り外せるため、別のストラップと交換したり、ネックレスのように身に着けたり、アクティビティ用のアクセサリーとしても活用できる点が嬉しい。

バッテリーの持ちは実に良好で、よほどヘビーに利用しない場合は、充電なしで2週間近くは利用し続けることが可能だ。高速充電のおかげで、残量ゼロから1時間足らずで満充電できる。そして常時表示に対応している一方で、簡易表示によってバッテリーの長寿命化も実現。とことん実用性を重視した設計となっている。

しかし一方で、測定機能利用時の判定が厳しい。ほんのわずかでも身動きするだけで血中酸素濃度などが正常に計測できないため、もう少し冗長性をもたせてほしかったところだ。

何はともあれ、全体的には『Xiaomi Smart Band 7』から正当な進化を果たしたモデルとなっている。

是非とも日本国内向けバージョンのリリースを期待したいところだ。

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最新ガジェット大好きなWEBデザイナー。理系大学院修了。国内外の企業と提携し、年間200以上のガジェットをレビューしています。日々の暮らしを豊かで楽しいものにする電子機器や家電などを、分かりやすく丁寧に紹介します。

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