軽量・コンパクトサイズのウェアラブル端末・スマートウォッチとして人気なXiaomiスマートバンドシリーズ最新作、Xiaomi スマートバンド 7を紹介する。
かつてはMi Band、Mi スマートバンドという名称だったが、『Xiaomi ○○』という命名規則に統一されたため、『Mi Band 7』ではなく『Xiaomi スマートバンド 7』が正式名称となる。
中国版にはNFC搭載バージョンも
Xiaomi スマートバンド 7は中国では通常版に加えてNFC対応版も販売されており、中国国内ではAlipayやWeChat Payなどを利用しやすくなっている。
ブランド | Xiaomi(シャオミ) |
モデル名 | Xiaomi スマートバンド 7 NFC |
画面サイズ | 1.62 インチ |
接続形式 | Bluetooth |
対応端末 | iOS, Android |
防水規格 | 5ATM(シャワーやプールでも装着可能) |
バッテリー持続時間 | 最大15日間 |
アプリ連携 | Mi Fitness |
主な機能 | 血中酸素レベル測定 運動の記録 睡眠モニタリング 24時間心拍数トラッキング 生理管理 音楽再生 アラーム 各種通知 等 |
本体サイズ | 4.65 x 2.07 x 1.23 cm |
重量 | 13.8g (バンド込みで25.7g) |
小柄でありつつも血中酸素濃度や心拍数のモニタリングが可能で、睡眠モニタリングや消費カロリーの計測といったヘルスケア機能も豊富に取りそろえている。
価格は2022/06/10現在中国国内では249元 (約5,000円)、Amazon価格では7,990円と、高機能ながらも1万円を切るリーズナブルなスマートウォッチである。
製品本体および付属品
▼外箱の様子
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- スマートウォッチ本体
- マグネット充電ケーブル
- ユーザーマニュアル
Xiaomi スマートバンド 6では1.56インチのディスプレイを搭載していたところ、Xiaomi スマートバンド 7では1.62インチへとさらに大画面化されている。
明るさも最大500nitsへと改善されており、屋外での視認性がより増している。
▼真横から見た様子
▼底面にはマグネット充電ポートがあり、付属の充電ケーブルをくっつけると充電できる。充電ケーブルはXiaomi スマートバンド 6付属のものでも使い回せるため、前モデルからの買い換えであればケーブルを温存できる。
▼ストラップは滑らかなシリコン素材。13個の穴が空いており、どのような太さの手首でも装着できるだろう。
常に時計を表示できるように改良
Xiaomi スマートバンド 6とXiaomi スマートバンド 7の最大の違いは『常時表示への対応』だ。
Amazfitの上位モデルのように常に時計を表示したままにできるため、腕を振り上げたり画面を触ったりすることなく時刻をチェックできる。
それでいてバッテリー持ちは前モデルから改良されており、通常利用時15日のバッテリー持ちとなっている。
心拍数・血中酸素濃度モニタリング、常時オンディスプレイをオンにしたバッテリーを最大限消費する状態では1時間に1%ほどのバッテリー消費だった。
バンドディスプレイ側で常時オンディスプレイに対応していないといけないため、Xiaomi スマートバンド 6に比べるとまだ選べるバンドディスプレイが少なめ。
とはいえデジタル・アナログ、アニメ柄にドット柄など選択肢は色々とあるため、自分好みのものが見つかるだろう。
25.7gでまるで付けていないかのような付け心地
Xiaomi スマートバンド 7の重さは25.7gとかなり軽く、装着時は何も付けていないかのような負担のない、快適な付け心地だった。
公式な仕様では13.5g (NFC版は13.8g) と説明されているが、これは本体だけの重さのため実際の使用時の重さとは異なる。
Xiaomi スマートバンド 7 NFC版では留め具が金色のリングで装飾されている。
単純な黒一色と異なり金色のアクセントがあるだけで高級感が出るため、NFC機能が不要でもこのバンドを手に入れるためだけにNFC版を選んでも良いかもしれない。
公式アプリのインストールでスマホと同期
Xiaomi スマートバンド 7はスマートフォンに公式アプリMi Fitness (旧Xiaomi Wear)またはZepp Life (旧Mi Fit) を入れることでペアリング・同期できる。
なお、地域設定を日本などに設定すると中国版Xiaomi スマートバンド 7とはペアリングできず、地域は中国に設定する必要があった。
地域を中国に設定した場合でも、アプリ自体の言語は日本語のままで利用できる。
アプリではこのように主な機能のオンオフが可能。
バッテリー残量やいつ充電したかの情報もあり、ファームウェアアップデートもできる。
スマートフォンの通知をXiaomi スマートバンド 7に表示する『アプリ通知』という機能では、Gmailなどを含めすべてのアプリを個別にオンオフ設定できる。
格安スマートウォッチではWeChatなど特定のアプリにしか対応していないことが多いため、中国版とはいえアプリ選択の自由度が高いのは嬉しいポイントだ。
通知は日本語でも正しく表示してくれる。
ほとんどの設定はアプリ側でできるものの、常時表示 (Always On) の設定などはXiaomi スマートバンド 7側で行う必要がある。
なお、中国版では本体の言語は英語か中国語しか選べない。
簡単な英語で、メニューを触ることも少ないため、それほど大きな問題にはならないだろう。
ロック画面を設定したり、バッテリー持ちを改善するためバッテリーセーバーをオンにしたりできる。
ワークアウトを始めたことを自動的に検出してワークアウトモードにすることも可能だ。
心拍数や血中酸素濃度のモニタリングが容易に
ホーム画面を上にスワイプすることで、心拍数などを計測するメニューを出せる。
Alipayなどのメニューもあるが、日本ではあまり使い道がない。
ホーム画面を左右にスワイプするとXiaoAI (Xiaomiの音声アシスタント) や音楽コントロール、Alipayなどのウィジェットを表示できる。
血中酸素レベルはMi Fitnessアプリ側で、終日トラッキングをオンにできる。
動いている最中は計測がうまくいかないため、静止状態になったときに測定されるようだ。
血中酸素レベルが80%・95%など指定したレベルを下回ると警告してくれるアラートがあるため、危険な状態になっていることをすぐ把握できる。
睡眠に関してもモニタリングが可能で、本体のマイクを使った呼吸スコア計測もできる。
計測したデータはMi Fitnessのホーム画面にグラフ付きで一覧表示されるため、一目で健康状態を把握できる。
なお、初期状態では血中酸素レベルなどが表示されないが、自分好みに表示や並び順を変更できる。
個別に開くと、詳しい数値や推移を表示してくれる。
睡眠モニタリングでは睡眠の質や、深い睡眠が何時間あったかなども表示される。
それぞれどの程度の数値が正常か示してくれるため、自分の健康状態がどれほどなのか把握しやすくなっている。
『Xiaomi スマートバンド 7』のまとめ
今回紹介した『Xiaomi スマートバンド 7』について、特徴をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- 軽量かつコンパクトで、快適な着け心地
- 常に画面を表示させたままにできる
- 公式アプリ上で詳細なカスタマイズ、調整、データ確認が可能
- 豊富な機能を搭載
- 高度な健康管理が可能
- 非常に便利なスマホ通知連動機能
- バッテリーの持ちが長い
悪かった点
- 本体の言語が英語のみ
ディスプレイが見やすく大画面化しており、ついに常時オンディスプレイにまで対応したため、普通の腕時計と同じようにどんな姿勢でも時刻をすぐチェックできるようになった。
一番消費電力が大きい各種モニタリングをすべてオン、常時オンディスプレイを有効にした状態でもバッテリー消費は1時間に1%ほどだったので、必要に応じてモニタリングを一部オフにすれば1週間以上はバッテリーが持つだろう。
充電が必要になったときでもマグネット充電のおかげで、ストラップから本体を外すような手間はない。
NFC版を購入しても日本だとあまり使い道がないのが残念だが、ストラップの留め具が金色のアクセントになっているというデザイン面でのメリットはある。
安価で高機能なスマートウォッチが欲しい方はXiaomi スマートバンド 7を選んでみてはいかがだろうか。