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『Xiaomi TV A Pro 43 2025』レビュー、圧倒的なコスパを誇る43インチの4Kチューナーレステレビ

2024-09-03

レイ(管理人)

最新ガジェット大好きなWEBデザイナー。理系大学院修了。国内外の企業と提携し、年間200以上のガジェットをレビューしています。日々の暮らしを豊かで楽しいものにする電子機器や家電などを、分かりやすく丁寧に紹介します。

中国のXiaomi(シャオミ)は、43インチ・4K解像度の最新チューナーレスTV『Xiaomi TV A Pro 43 2025』をリリースした。

優れたスペックに対して通常価格は税込36,182円と非常にリーズナブルだが、2024年9月にAmazonスマイルSALEにおいて税込29,800円という破格の割引価格で販売され、大きな話題を呼んだ。

現在は各ストアにおいてすでに品切れ状態となっている本製品について、運良くセール価格で購入することができたので、使用した感想を基にレビューしていきたいと思う

ディスプレイ 仕様
ディスプレイタイプ 4K UHD
解像度 4K, 3840 × 2160
色域 DCI-P3 94%(標準値)
色深度 約10億7000万
リフレッシュレート 60Hz
MEMC 最大UHD 60Hz
視野角 178°(H)/178°(V)
HDR10、HLG対応 対応
スピーカー 仕様
スピーカー(音声出力) 2 × 8W
Dolby Audio™、DTS:X、DTS® Virtual:Xサウンド対応 対応
オペレーティングシステム 仕様
OS Google TV™
CPU クアッドA55
GPU Mali G52 MC1
RAM 2GB
ROM 8GB
コンテンツ Netflix、Amazonプライムビデオ、YouTubeがプリインストールされています。Google Playにある数千のアプリを利用可能
スマートホーム 仕様
Googleアシスタントbuilt-in 対応
スマートホームコントロールハブ 対応
Chromecast built-in 対応
Miracast 対応
デザイン 仕様
サイズ 43インチ
ウルトラスリムベゼルディスプレイ 対応
カラー ブラック
スタンド ダブル
電源ボタン 対応
寸法(台座を含む) 957.4mm × 209.1mm × 597.8mm
寸法(台座を含まない) 957.4mm × 80.7mm × 562.2mm
梱包サイズ 1081mm × 128mm × 655mm
重量(台座を含む) 6.1KG
重量(台座を含まない) 6.0KG
梱包重量 8.6KG
フレーム素材 メタル
スタンド素材 プラスチック
壁面取り付け 100 × 200mm
接続性 仕様
Bluetooth 5.0
Wi-Fi 2.4GHz/5GHz
HDMI ×3(eARC付き1ポート)
USB 2.0 ×1
コンポジット入力(AV) 対応
イーサネット(LAN) 対応
光デジタルオーディオ出力 対応
3.5mmヘッドホンジャック 非対応
CI+スロット* 非対応
*マーケットによって異なります 注釈
電源および動作環境 仕様
電源 90W
電圧 100~240V 50/60Hz
動作温度 0℃〜40℃、湿度20%~80%
保管温度 -15℃〜45℃、相対湿度80%未満
パッケージ内容 仕様
360°Bluetoothリモコン ×1
ねじ袋 ×1
スタンド ×1(セット)
電源ケーブル ×1
取扱説明書 ×1
保証に関するお知らせ ×1

Xiaomi TV A Pro 2025シリーズのキービジュアル画像

『Xiaomi TV A Pro 43 2025』は、3840 × 2160(4K QLED)解像度対応の43インチディスプレイを備えた、比較的大柄なチューナーレスTVだ。

▼迫力のある映像が楽しめる、43インチ大型スクリーン。

大型ディスプレイの視聴推奨距離

▼4K高解像度で動画やゲームを楽しめる。

4K高解像度ディスプレイ

ウルトラスリムベゼルデザインにより、高い画面占有率のスクリーンを実現。 画像の境界がほぼ感じられない臨場感あふれるビジュアルを体験できる。

ウルトラスリムベゼルデザイン

広い色域と約10億色の描画に対応しており、リーズナブルな価格ながらも、高画質かつ色鮮やかな映像を楽しめる。

▼ハリウッド映画業界で使用されているDCI-P3色域規格を採用し、リアルなカラーを映し出すことが可能。

優れたカラー性能

TV本体にはパワフルな8Wスピーカーが2基内蔵されており、優れたオーディオ性能を発揮。臨場感あふれるサウンドを実現する。

内蔵スピーカー性能

チューナーレスのため、地上波放送やCS/BSデジタル放送などを視聴することはできない

その代わりにGoogle TVが搭載されており、Netflix、Prime Video、YouTubeなど、様々なストリーミングサービスの映像コンテンツを思う存分堪能できる。

Google TV内蔵

動画の検索やアプリ操作、音楽の再生、テレビ操作を音声でコントロールすることも可能。他のスマートホームデバイスの操作にも対応している。

▼付属リモコンのGoogleアシスタントボタンから、ワンクリックで音声操作を実行。

音声サービスにも対応

▼スマホ画面のミラーリングも可能。スマホの映像をTVの大画面に映し出して楽しむことができる。

スマホミラーリング機能

製品本体および付属品

▼外箱の様子

外箱の様子

箱を開けた様子

箱の中身

▼内容物をすべて取り出した様子。

内容物一覧

内容物一覧は以下の通り。

【内容物一覧】

  • Xiaomi TV A Pro 43 2025本体
  • 電源ケーブル(150cm)
  • 電源ケーブル(160cm)
  • スタンド(左右)
  • ユーザーマニュアル
  • リモコン
  • 短ネジ×2本
  • 長ネジ×4本

▼ユーザーマニュアルは日本語にも完全対応。

ユーザーマニュアル

▼テレビを水平面に設置するためのスタンド。

スタンド

▼スタンド取り付け用と、壁面設置用のネジが付属。

ネジ一式

謎の付属品

スタンドを利用しない場合は、壁掛け設置も可能となっている。

▼150cmと160cmの電源ケーブルが付属。なぜ10cmしか変わらない電源ケーブルが2本も付属しているのか不明(梱包ミス?)。

2種類の電源ケーブル

▼遠隔操作用のBluetoothリモコン

遠隔操作用のBluetoothリモコン

▼一般的なテレビ操作は、すべてリモコンから行える。

遠隔操作用のBluetoothリモコンのインターフェース

▼リモコンは単四電池×2本で駆動。電池は別売りだ。

リモコンの電池投入部

Xiaomi TV A Pro 43 2025本体

▼Xiaomi TV A Pro 43 2025本体の外観。ディスプレイ本体部分のサイズは957.4mm × 80.7mm × 562.2mm。

Xiaomi TV A Pro 43 2025本体の外観

外観自体はシンプルかつスタイリッシュであり、下部にXiaomiロゴやモデル名が印字されている。

Xiaomi TV A Pro 43 2025本体の外観-正面下部

Xiaomi TV A Pro 43 2025本体の外観-正面ロゴ

▼下部中央には主電源ボタンが用意。

テレビ下部中央

▼左右の下部には、スピーカー穴と、スタンドを取り付けるためのポートが用意されている。

テレビ下部右下

テレビ下部左下

▼背面の様子。

テレビ背面の様子

▼背面には、テレビを壁掛け設置できるように横10cm×縦20cmの間隔でネジ穴が空いている。

壁掛け用のネジ穴

▼背面中央には、電源ケーブルを接続するための電源ポートが用意。

電源ケーブル接続部

▼背面右側には、接続ポートが集約されている。

背面インターフェース

▼画像左側から、イーサネット(LAN)ポートUSB Type-A 2.0ポート、HDMI ポート×3(内、eARC付き1ポート)3.5mmオーディオジャックCI+スロットが用意。

背面ポート一覧

テレビ本体の重量は6.0KG(台座含まず)と比較的軽量であり、壁掛け設置も気軽に行うことができる。

▼女性のライターでも簡単に移動できる軽量設計。

女性のライターでも簡単に移動できる軽量設計

テレビの設置

付属のスタンドを使用して、テレビを設置してみる。

▼スタンドをテレビ下部に装着。

モニター下部にスタンドを装着

▼ドライバーを使って、付属の長ネジ×4でスタンドを固定していく。

モニター下部にスタンドをドライバーで装着している様子

モニター下部にスタンドを取り付けた様子-右側

モニター下部にスタンドを取り付けた様子-左側

▼1か所、ネジがどうしても穴の奥まで完全に進まない場所があった。価格相応というべきか、やや設計の雑さが感じられる。

完全に奥まで進まないネジ

▼テレビを設置した様子。

テレビを設置した様子

▼真上から見た様子。ディスプレイ部分の厚みは80.7mmであり、十分に薄型と言える部類だ。

真上からテレビを見た様子

Google TV搭載で充実した機能を利用可能

テレビを起動した様子

実際にテレビを使用してみる。

▼中央下部の主電源ボタンを押すと、電源がオンになる。

主電源ボタンを押す様子

画面の指示に従って、テレビの初期設定を進めていこう。

テレビの初期設定

▼電池を入れた状態で、リモコンの設定ボタン(歯車)+ ホームボタンを数秒間同時押しして、テレビとBluetooth接続を行う。

リモコンをペアリングする様子

なお、本製品はチューナーレスモデルのため、一般的なテレビ番組(地上波・BS/CS)などを視聴することができない。その代わりにGoogle TVが搭載されており、ネットフリックスやHulu、Amazonプライムビデオ、YouTubeなどのストリーミング配信サービスの映像コンテンツを視聴することが可能だ。

ただし、Wi-Fiインターネット接続設置を行わないと、いずれのコンテンツも視聴することができないので注意したい。

▼初期設定完了後、Google TVのメインメニューが表示される。

Google TVのメインメニュー

Google TV搭載の本製品には、起動時点で主要プラットフォームのアプリがすべてプリインストールされている。

▼アプリ選択後、各プラットフォームのアカウントでログインすることで、すぐにコンテンツが視聴可能となる。

主要プラットフォームのアプリがすべてプリインストールされている

Miracastにも対応しており、PCやスマホの画面をテレビ画面に映す(ミラーリングする)ことも可能だ。

TVerも利用できるため、チューナーレスでテレビ番組が利用できなくても、一部のテレビ向けコンテンツを楽しむこともできる。

▼リモコンの反応性も良好。遠隔でスムーズなテレビ操作を行える。

リモコンを操作する様子

鮮明でカラフルな4K映像

鮮明でカラフルな4K映像

実際に様々なコンテンツを視聴して、本製品の映像品質を確認してみた。

アニメ視聴の様子

実写映像視聴の様子

あまりにもリーズナブルな価格のため、購入前は正直、このテレビの映像品質には懐疑的だった。

しかし実際に視聴してみると、申し分のない綺麗な4K解像度の映像を楽しむことができた

▼特にぼやけやドット抜け等も無く、十分に鮮明な映像を楽しめる。

アニメ映画視聴の様子

色深度:約10億7000万、色域:DCI-P3 94%(標準値)、そしてHDR10対応により、発色も実にカラフル。アニメから実写映画まで、満足度の高い視聴体験が可能であった。

▼濃淡がクッキリと描画されており、自然かつカラフルな色合いで描画できている。

ゲーム映像視聴の様子

▼映像視聴の様子①

▼映像視聴の様子②

▼映像視聴の様子③

2~3万円台でこれほどの映像品質を実現できている点は、非常に素晴らしいと言える。

▼(参考)25万円で購入した50インチ有機ELテレビ(画像左)と本製品(画像右)を並べた様子。

25万円で購入した50インチテレビ(画像左)と本製品(画像右)を並べた様子

▼25万円で購入した50インチ有機ELテレビ

25万円で購入した50インチテレビの映像

▼Xiaomi TV A Pro 43 2025

Xiaomi TV A Pro 43 2025の映像

さすがに有機ELテレビと比べると、黒色の深みに明らかな差がでる。しかし、単純な解像度の比較でいえば、Xiaomi TV A Pro 43 2025の映像は高価なテレビに引けを取らないほどの高精細さを実現できているように感じられた。

スタイリッシュな薄ベゼルデザイン

薄ベゼルデザイン

本製品のベゼル幅は約8mmほどと非常に薄い。そのおかげで、ディスプレイサイズに対して筐体サイズが最小限に抑えられているほか、映像が空間に溶け込んでいるかのような、没入感の高さを味わえる。

ベゼル幅の測定

薄ベゼルによるダイナミックな映像表現

壁掛け設置した場合でも、壁面をスッキリとオシャレな見た目にできるだろう。

中~高音域はクリアに響くが、低音は弱め

スピーカーからのサウンド品質についても確認してみた。

▼音楽再生の様子

全体的にサウンドは明瞭かつクリアで、中~高音域に関してはキレイに響き渡る。アニメや映画などにおいて、登場人物のセリフを聴きとる分には何の支障もないレベルだ。

一方で、低音は初期設定の状態ではまったくと言ってよいほど響かず、映像の迫力を損ねてしまっている。そのため、後述する "サウンド設定" において、「DTS低音強化」機能をオンにすることを強くオススメしたい。

何はともあれ、この価格帯のテレビとしては、スピーカーに関してもかなり頑張っている部類だと感じられた。音にこだわるのであれば外付けサウンドバー等の接続をオススメしたいが、そこまで音にこだわりが無いのであれば、設定を見直すだけでもそこそこ満足度の高いサウンド体験が可能だ。

▼オススメのサウンドバー

Googleアシスタント内蔵

映像を視聴する際、いちいちリモコン操作で仮想キーボードを入力して、コンテンツを検索するのは非常に面倒だ。

そこで本製品に内蔵されたGoogleアシスタントを利用することで、スムーズな音声文字入力を多なうことが可能となっている。

▼リモコン中央のGoogleアシスタントボタンを押し、リモコンのマイクに向かって話しかけることで、画面上へ文字が入力される。

Googkeアシスタントボタンを押す様子

Googleアシスタントの機能で、音声が画面上に文字入力されている様子

この機能を活用することで、文字入力や検索が格段にラクになるだろう。

充実した設定項目が用意

リモコンの歯車アイコンを押すと、テレビのメニュー画面が表示される。

メニュー画面

ここでは、映像や音質などに関する詳細な調整&カスタマイズを行うことが可能だ。

映像品質

▼映像出力に関する項目が多数用意。

映像品質設定画面

▼視聴するコンテンツに応じて、最適な映像品質をワンタッチで実現できるプリセットが用意。

ピクチャーモード選択画面

▼明るさやコントラストなど、一般的な調整項目も揃っている。

基本的な映像調整項目

本製品のリフレッシュレートは60Hzであり、もし不足に感じる場合は、モーションスムージングを "高" まで上げておくと、多少改善される。

高度な映像品質設定画面

ーションスムージング画面

サウンド品質

▼サウンドに関する項目も用意。

サウンド調整項目

▼こちらも、視聴するコンテンツに応じて、最適なサウンド品質をワンタッチで実現できるプリセットが用意されている。

サウンドモード一覧

▼「DAC-4 ダイアログエンハンサー」をオンにすることで、背景音やBGMに埋もれがちな会話音声を強調することができる。

DAC-4 ダイアログエンハンサー

上述したように、本製品はデフォルトの状態では低音がほとんど潰れてしまっている。

そこで、「DTS低音強化」機能をオンにすることで、低音出力をある程度高めることができる。

DTXバーチャル:X

▼DTS低音強化オフ(デフォルト)

▼DTS低音強化オン

これらを聴き比べてみると、DTS低音強化をオンにすることで、明らかに低音を強調することができている。

個人的には、本製品を購入したらまず最初に見直しておきたい項目の一つだ。

電源・ユーザー補助

そのほか、電源やユーザー補助に関する項目も用意されている。

電源と省エネ設定画面

▼テキスト読み上げや拡大縮小、音声による説明といったバリアフリー機能も充実している。

ユーザー補助画面

ユーザー補助設定項目

このように非常に充実した設定項目が用意されており、Xiaomi TV A Pro 43 2025を自分好みのテレビへと仕上げることが可能となっている。

満足度の高いゲーミングが可能

黒神話:悟空の起動画面

最後に、本製品でゲームをプレイした感想について述べていく。

今回のレビュー時には、プレイステーション5(PS5)を接続して使用した。

プレイステーション5(PS5)を接続した様子

▼PS5接続時の出力情報

PS5接続時の出力情報

PS5接続時の出力情報-拡大

PS5でゲームをプレイした場合も、鮮やかかつクリアな4K描画でゲームを楽しめた。

ファイナルファンタジー7リバースプレイ画面

▼クラッシュバンディクー4プレイの様子

▼エルデンリングプレイの様子

▼黒神話:悟空プレイの様子①

▼黒神話:悟空プレイの様子②

本製品のリフレッシュレートは60Hz対応であり、格闘ゲームやシューティングゲームの本格的なゲームプレイには向かないが、普通にゲームを楽しむ分には十分に滑らかな映像を楽しめる

ゲーム用の設定項目が用意

ゲームプレイ中は、先述した設定画面のピクチャーモードの欄に「ゲーム」の項目が追加される。

ピクチャーモードの欄に「ゲーム」の項目が追加される

ゲームを選択することで、よりゲーミングに適した画像品質に自動調節される。

また、ゲームモード設定中は、より詳細な映像品質設定が可能となる。

▼ゲームモード専用の設定画面。

ゲームモード専用の設定画面

「暗いシーンの強化」をオンにすれば、有機ELディスプレイ並みとはいかないものの、より深みのある黒色表現が可能となる。

▼「HDMIモード」では、映像の遅延を極力減らし、入力遅延(インプットラグ)を最小化することで、ゲームプレイ時のレスポンスを向上させることが可能。

HDMiモード

このように、チューナーレステレビではあるものの、ゲーミング向けのオプションも充実した製品となっている。

『Xiaomi TV A Pro 43 2025』のまとめ

今回紹介した『Xiaomi TV A Pro 43 2025』について、特徴をまとめると以下の通りだ。

良かった点

  • 非常にリーズナブルな価格
  • 鮮明な4K解像度映像を楽しめる
  • 筐体サイズに対して、比較的軽め
  • 壁掛け設置にも対応
  • スタイリッシュな薄ベゼルデザイン
  • 迫力のある43インチ大画面
  • Google TV搭載で多彩なプラットフォームのコンテンツを楽しめる
  • リモコンの反応性が良好
  • 設定項目が充実
  • ゲーミング向けの設定オプションも用意

悪かった点

  • 細部に造りの荒い部分が散見される(ネジ穴など)
  • 低音が弱め(サウンド設定で多少の改善が可能)
  • 2本の電源ケーブルの用途が不明(パッケージングミス?)

以上の通り、非常にリーズナブルな価格に対して、良い意味で期待を裏切るような優れた品質を実現した、超高コスパなチューナーレステレビとなっている。

奥まで進めないネジ穴など、細部に造りの荒い部分が散見されるものの、映像・サウンド・機能性を含めた全体的なクオリティは、同インチの10万円台テレビと比べても遜色ないレベルであると感じられた。

低音に弱いスピーカー、有機ELディスプレイに劣る発色などの弱点を抱えるものの、それらを補うことのできる充実した設定オプションが揃っており、カスタマイズ次第で視聴体験を底上げすることが可能だ。

TVerもプリインストールされているため、チューナーレスでテレビ番組が利用できなくても、一部のテレビ向けコンテンツを楽しむことができる。

そしてゲーミング向けのオプションも充実しているため、ゲーミング用のモニターを探している方でも、そこそこ満足度の高いゲーミング体験が可能となっている。

この価格でこれほどのクオリティを実現したのは、まさに衝撃だと言える。

ネット上には一部、初期不良などの報告が見受けられるため、不具合が多発しているロットを購入する際には注意した方が良いかもしれない。

それでも、Xiaomiが実現したこのコスパの極みとも言える製品は、体感する価値アリだ。

▼55インチモデルも販売されている

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