最近は、家電にインターネット通信機能を搭載したIoT(Internet of Things)機器が、一般家庭でも多く普及するようになってきた。
その最たるものが、全自動で自宅の掃除を行ってくれる『ロボット掃除機』だ。
今現在、安価なものから高価なものまで、市場には多くのロボット掃除機が出回っている。初めてロボット掃除機の購入を検討している方は、どのモデルを選べば良いか迷っている方も多いだろう。
そこで今回は、全自動ゴミ収集ステーションが付属。ピックアップハンドル搭載で好きな場所をスポット清掃させることも可能な、吸引・水拭き両用の高性能ロボット掃除機『yeedi cube(yeediキューブ)』を紹介したいと思う。
ブランド | Yeedi |
モデル名 | yeedi cube(yeediキューブ) |
吸引力 | 5100Pa |
バッテリー容量 | 5,200mAh |
最長稼働時間 | 約150分 |
対応アプリ | yeedi |
対応スマートスピーカー | Alexa / Google Home |
汚水タンク容量 | 1.2L |
ステーションゴミ袋容量 | 2.1L |
ダストボックス容量 | 360ml |
給水タンク容量 | 1L |
モップ自動リフト | 8mm |
モップ自動乾燥 | 40℃の熱風 |
筐体サイズ | 35×35×8.4cm(ロボット掃除機) |
梱包サイズ | 43 x 42 x 40.8 cm |
梱包重量 | 12.5 kg |
ゴミ容量 | 3.2L(ダストパック) |
▼公式紹介動画
今回紹介する『yeedi cube』は、自動排出機能、自動洗浄機能、自動乾燥機能をすべて兼ね備えたオールインワンのロボット掃除機だ。掃除の手間を極限まで省くことができ、家事以外のプライベートな趣味に割く時間を増やすことができるだろう。
吸引力は5100Paに対応。最大150分の連続稼働が可能であり、広い自宅の隅々までを綺麗にしてくれる。筐体上部にはピックアップハンドルが搭載されており、「スポット清掃ボタン」と組み合わせることで、特定のエリアまでロボット掃除機を運び、重点的にスポット清掃を行わせることが可能だ。
▼1回持ち上げて1回押すだけで、好きな場所(スポット)を重点清掃。
高度なビジュアル&レーザー融合ナビゲーションシステムを搭載しており、自宅内の障害物を把握・学習し、最適なルートを辿って掃除を続けることができる。
カーペットを自動認識して吸引力を強める機能や、8mmのモップ自動昇降機能を搭載。そして最大2cmの段差を乗り越えることができるなど、優れた走破性能で掃除場所を限定せず使用できるようになっている。
そして筐体上部には1リットルの大容量水タンクを備えており、後部のモップへ自動給水することで水拭き掃除を行わせることが可能だ。
▼yeediの音速モップテクノロジーによって毎分2,500回の驚異的な振動を実現。フローリングをピカピカに磨き上げる。
そして水拭き掃除を行った後は、付属のステーションに帰還し、熱風乾燥を備えた自動洗浄システムにより10Nの力でモップを前後にこすることによって汚水を絞り出し、徹底的に洗浄する。
▼スクラバーを内蔵しており、強力なパワーでモップを徹底洗浄。洗浄後の水はステーションの汚水タンクへと分離される。
そして40℃の熱風でモップを自動乾燥させ、臭いや湿気が発生しないようにしてくれる。
吸引掃除・水拭き・モップ洗浄・モップ乾燥のすべての作業をハンズフリーで行ってくれる、非常に便利なオールインワンタイプのロボット掃除機だ。
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- ロボット掃除機本体
- エッジブラシ
- 水タンク用プラグ
- ユーザーマニュアル
- キューブステーション
- 着脱式ベース
- 電源コード
▼マニュアルは日本語にも完全対応。
ロボット掃除機本体
▼ロボット掃除機本体。35×35×8.4cmの円形デザイン。
▼正面には周囲の様子を認識するセンサーが内蔵。
▼左右側面には落下防止センサーが内蔵されている。
▼右後部には主電源スイッチが用意。
▼後部の様子。充電用の端子が搭載。
▼後部のレバーを押し込んだ状態で引っ張ると、ダストボックスを取り出せる。
▼ダストボックスの容量は360ml。
▼フィルターを簡単に分離できるため、掃除が簡単だ。
▼筐体上部の様子。
yeedi cubeの上部にはゴム製のピックアップハンドルが用意されており、「スポット清掃ボタン」と組み合わせることで、掃除機を自宅の好きな場所へ持ち運んでスポット清掃させることができる。
▼上部先端にはスポット清掃ボタン、自動清掃ボタン、ホームボタンが搭載。その中央にはナビゲーション用センサーが内蔵されている。
▼そして、その下のレバーを引くことで、筐体上部に搭載された給水タンクを取り外すことができる。
▼ユニークなフォルムの給水タンクだが、水容量は1リットルと大容量。広い範囲を水拭き掃除させることが可能だ。
▼先端の給水口から水を注ぎこむ。
パッケージには水タンクプラグが同梱されており、タンクへ給水後、給水口にプラグで栓をする必要がある。
▼なお、水タンクを取り外した下にはペアリング用のQRコードが用意されている。
▼底面の様子。
▼ゴミを絡めとるサイドブラシを装着するためのポートが用意。
▼大きな車輪で2cm程度の段差は乗り越える。
▼後部にはモップパッドが装着されている。
▼マジックテープ着脱式。
▼中央にはゴミ吸い取り口が空いている。
▼中央のつまみを押しながら持ち上げることで、カバーを取り外すことが出来る。
そして吸引口のブラシを取り外してクリーニングすることが可能だ。
このように、メンテナンス性に優れている点も、本製品のメリットの1つだと言えるだろう。
キューブステーション
本製品にはキューブステーションが付属しており、ロボット掃除機が集めたゴミを溜めておいたり、モップパッドの洗浄を全自動で行ってもらうことが出来る。
▼ステーションの正面下部は帰ってきたロボット掃除機がすっぽり収まり、充電やゴミの吸い上げを行うようになっている。
▼上部の様子。
▼左側にはモップ洗浄後の水を貯めるための汚水タンクが搭載。
▼汚水タンクの容量は1.2L。溜まってきたらタンクごと取り外して排水できる。
▼そして右側のフタを取り外すと、ダストパックが収まっている。
▼ロボット掃除機から吸い上げられたゴミは、ダストパック内に溜められる。
▼ダストパックの容量は2.1L。数ヶ月間のゴミを溜めておくことができる。
交換用ダストパックは、ネットショップより単体での購入が可能だ。
▼両側面の様子。
▼後部の様子。
▼持ち運びに便利な取っ手が用意されている。
▼下部には電源ポートが用意。
このように、ステーション自体は必要な機能がコンパクトに集約されたデザインとなっている。清潔感のある白色を基調としたデザインのため、自宅に設置しても景観を損ねることはないだろう。
使用開始までの手順
本製品の使用を開始するまでの手順は、いたって簡単だ。
①:ステーションの組み立て&設置
まず最初にステーションを組み立てる。
着脱式ベースをステーション下部へ挿入して装着する。
▼ロボット掃除機がスムーズにステーションへ出入りするための「着脱式ベース」
▼先端のキャップを取り外してステーション内部へ挿入し、取り付ける。
そして組み立てたステーションを、自宅内の好きな場所へ設置する。
▼周囲の壁から多少スペースを空けることが推奨されている。
なお、本製品には「拡張パッド」も同梱されており、ベース先端へ取り付けることで、ロボット掃除機よりスムーズに出入りできるようになる。
▼ただし、取り付けるとその分パッドが前面にはみ出してくる。装着しなくてもロボット掃除機の出入りは可能なため、装着の必要性は高くないだろう。
設置が完了したら、電源コードをコンセントに接続しよう。
電源コードをコンセントに接続すると、ステーションに給電され、上面下部のLEDが点灯する。
▼点灯のオン/オフはアプリから変更可能。
②:ロボット掃除機のセッティング
続いて、ロボット掃除機本体を準備する。
ロボット掃除機の底部に、付属のサイドブラシ2本を装着する。
▼サイドブラシ
そして右側面の電源スイッチをオンに入れることで、ロボット掃除機が起動する。
起動したら自動音声が流れるので、ロボット掃除機をステーションの近くに置いてホームボタンを押してみよう。ロボット掃除機が自動的にステーションへ侵入する。
③:専用アプリでロボット掃除機をペアリング
最後に、スマホやタブレット端末等に専用アプリをインストールし、ロボット掃除機との接続(ペアリング)を行う。
▼専用の無料アプリ(iOS・Android対応)
インストール後、アプリを起動し、ロボット掃除機内部のQRコードをアプリで読み取ろう。
あとは画面上の指示に従ってペアリング作業を進めていこう。なお、インターフェースや音声は日本語にも対応している。
▼接続にはWi-Fi環境が必要だ。2.4Gまたは2.4/5G混合ネットワークが必要なので注意しよう。
▼アプリのインターフェースや音声言語は日本語に変更可能。
▼ペアリング完了後、ロボット掃除機の操作が可能となる。
アプリを利用することで、外出先のLTE(4G・5G)回線からでも、スマホで掃除の指示を出すことが出来る。
掃除が完了したり、何らかの不具合が発生した場合には、スマホに通知が入る。離れた場所からでもロボット掃除機の状態を逐一把握できるので安心だ。
④:自室のマッピングを行う
セットアップが完了したら、自宅のマッピングを行おう。
自宅の中をマッピングさせることでロボット掃除機が部屋のカタチを覚えて、次回以降から最適ルートで清掃を行うようになる。
接続完了後、アプリ上で指示を出すことでマッピングを行わせることが出来る。
▼室内のマッピングに出発。
▼室内を自動走行して、マッピングを行っている様子。
そしてマッピングが完了すると、アプリ上に掃除範囲のマップが生成される。
マッピング・清掃が完了したロボット掃除機は、自動的にステーションへと帰還する。ステーション待機時は常に給電が行われているため、いちいち電源を切る必要はない。
▼自動的にステーションへ戻ってくる様子
なお、デフォルト設定ではロボット掃除機がベースへ戻るたびに、ゴミの吸引が行われる。この時の音が結構大きい。
▼ゴミ吸い上げ時の音
いちいち吸引を行わせる必要のない場合は、アプリ上でON/OFFを切り替えることも可能だ。
▼吸い上げられたゴミは、ステーション内のダストパックに収納される。2.1Lの大容量パックは数か月分ものゴミを溜めておくことが可能だ。
以上でロボット掃除機本格利用のためのセッティングが完了した。
次回以降は、
- ロボット掃除機のボタンを押す
- アプリから指示を出す
- 事前に掃除を予約する
といった操作を行うことで、ロボットが全自動で隅々まで掃除してくれるようになる。
アプリ経由で、外出先からLTE(4G・5G)回線で指示を出すことも可能だ。
▼吸引力の調整や清掃予約(スケジューリング)などもアプリ経由で行うことが出来る。
▼カーペット上の出力切替や、お休みモードも用意。各家庭の状況や都合に合わせて、掃除設定を柔軟にカスタマイズ出来る点も魅力的だ。
ロボット掃除機の本格利用前に、アプリの設定画面を一通りチェックしておくことをオススメしたい。
高い走破性能で隅々まで掃除
本製品の走破性能は高く、カーペットの上や、多少の段差は乗り越えて掃除してくれる。
▼フローリングや絨毯など、床の素材によって吸引力が落ちることはない。
▼ヒトの手では面倒な部屋の隅まで、文句ひとつ言わずにスイスイ掃除してくれる。
▼実際に掃除している様子
yeedi cubeの厚さは約8.4センチほどとなっている。
そのため、ソファーや戸棚の下などの狭い隙間でも、問題なく入り込んでホコリを取ることが出来る。
▼通常では掃除しづらい家具下のホコリもスイスイ取ってくれる。
通常であれば手抜きしがちな場所でも全自動で掃除してくれるため、部屋の中を常に隅々までキレイに保っておくことが出来る。
この便利さは、一度体験すると手放せなくなること間違いなしだ。ただし、散乱するコード類に絡まりやすいため、稼働前に片づけておこう。
▼実際に1回掃除を行わせた際に、収集されたゴミ。普段から部屋の掃除には気を付けているつもりであったが、一度の稼働でこれだけの埃・ゴミを集めることが出来ていた。
本製品の掃除能力は実に優れていると言えるだろう。
スポット清掃が可能
前述した通り、yeedi cubeにはピックアップハンドルが搭載されており、「スポット清掃ボタン」と組み合わせることで、特定のエリアまでロボット掃除機を運び、重点的にスポット清掃を行わせることが可能だ。
▼重点的に掃除させたい箇所までロボット掃除機を運び、スポットボタンを押すと、周囲2㎡の範囲を重点的に掃除する作業が行われる。
アプリの設定でスポット清掃のモード調整も可能。
特定の部屋、特定の場所のみを重点的に掃除させたい場合には、非常に便利な機能だ。
稼働音は比較的静か
本製品の稼働音は静音 or ノーマルモードであれば比較的静かであり、おやすみモードであれば夜間に稼働させても苦情などを気にするレベルではない。
▼静音モード
▼ノーマルモード
▼強力モード
さすがに強力モードまで上げると、吸引音が大きく、うるさく感じるようになる。
場所や使用時間帯に応じて、出力を使い分けると良いだろう。
掃除・水拭き禁止区域などを設定可能
ロボット掃除機が走行した場所は自動でエリア分けされる。
▼部屋ごとの名称も自由に編集可能。
ロボット掃除機に掃除・水拭き禁止区域を指定することも出来る。
▼ロボットに立ち入れられたくない場所を設定。
玄関の靴置き場など、掃除してほしくない場所がある場合には便利な機能である。
消耗品の交換時期が一目で判る
アプリ上には消耗品の使用時間が記録されており、交換までの残り目安期間を確認することができる。
ロボット掃除機の性能を最大限発揮するためにも、各消耗品の交換時期を逐一確認しておくと良いだろう。
水拭きでフローリングをピカピカに
上述した通り、ロボット掃除機に水拭きをさせることも可能だ。
▼水拭きを行わせる際は、給水タンクへ水道水を注ぎ入れる。
給水後は、忘れずに水タンク用プラグで栓をしておこう。
水タンクをロボットへ戻し、ロボット掃除機の底面にモップパッドを装着した状態で水拭きモードで清掃指示を出すことで、フローリングの水拭きを行わせることが出来る。
▼モップ等で床を拭いた場合と同様に、ロボット掃除機が通った跡はピカピカの状態になる。
体力を使わずに水拭きを行いたい場合にはうってつけだ。
そして水拭きが完了すると、ステーションへ帰還した際にモップ洗浄&乾燥が自動で行われる。
▼モップ洗浄に用いた水は汚水タンクへと溜められる。一目で汚水の溜まり具合が分かるため、排水するタイミングを把握できる。
掃除だけでなく、その後の後処理も全自動で行われるため、掃除に労力を割く必要がなくなる分、プライベートに割り当てる時間を増やすことが出来るだろう。
『yeedi cube ロボット掃除機』のまとめ
今回紹介した『yeedi cube ロボット掃除機』について、特徴をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- スタイリッシュで清潔感のある外観
- メンテナンスが簡単なシンプル構造
- 強力な吸引力
- 専用アプリで細かな設定&指示が可能
- 狭い場所・角など隅々までキレイにしてくれる
- スポット清掃に対応
- モップ洗浄&乾燥まで全自動
- 大容量紙パックへの集塵で手入れの手間が省ける
悪かった点
- ステーションのゴミ吸い上げ音が大きい
- モップ洗浄&乾燥プロセスに時間がかかる
以上のように、吸引掃除・水拭き・モップ洗浄・モップ乾燥のすべての作業をハンズフリーで行ってくれる、非常に便利なオールインワンタイプのロボット掃除機となっている。
一度セッティングしておくだけで、後は放っておいても勝手に自宅を隅々までキレイにしてくれる。メンテナンスも簡単であり、ストレスを感じることはないだろう。
スポット清掃に対応しており、特定のエリアまでロボット掃除機を運び、重点的にスポット清掃を行わせることができる。場面や用途に応じて柔軟に使い分けることの出来る、利便性に優れた設計がなされている。
専用アプリと接続することで、外出先からでも掃除の指示を送ったり、掃除状況の確認も可能。
ステーションはゴミの吸い上げ、モップ洗浄、モップ乾燥まですべて全自動で行ってくれるため、家事の手間を格段に減らすことができるだろう。
家事の手間やストレスを大幅に減らしたい方は、ぜひ本製品を使ってみてはいかがだろうか。
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